今月一杯で、私にとって大切だった3ヶ所の「場」が閉じられます。
まずは、全国うまいもの交流サロン・なみへい(東京・神田)。
川野真理子さんが「東京から故郷おこし」をコンセプトに2008年7月にオープンした飲食店で、美味しい月替わりの特選コース料理や地酒を何度も堪能しました。
4月以降は、この場は地域PRイベント等の拠点として活用するとともに、川野さんご自身も積極的に地域に足を運ばれる予定とのことで、現在、セカンドステージに向けて「なみへい応援団」の会員募集中です。
3月29日(木)と31日(土)にはイベント「なみへい感謝のラストラン」が予定されています。川野オーナーや山本料理長、スタッフの皆さまに感謝の気持ちを伝えるための多くの人で、賑わうものと思われます。
2ヶ所目は東京・池袋の「たまにはTSUKIでも眺めましょ」。
30歳で大手企業を退職した高坂 勝(こうさか・まさる)さん(「高」の字は正確にはハシゴダカ)が、2004年にオープンしたオーガニックバー。独特の暖かい雰囲気で、毎夜(といっても週休3日制でしたが)、高坂さんの生き方と人柄を慕う多くの人が集いました。競争社会に傷ついた人たちにとっては、シェルターな役割も果たしていたようです。
この場は4月以降も「たまTSUKI」のエッセンスとともにレンタルスペースとして残るそうですが、高坂さんご自身は、かねて米と大豆の自給と、多くの人の移住とナリワイ作りを支援してきた千葉・匝瑳(そうさ)に活動の拠点を移されるとのこと。
経済成長至上主義から脱した新しい社会の実現に向けて、自ら範を示して下さるようです。
最後は、東京・駒場の「ママ応援サロン & 学び舎・番來舎(ばんらいしゃ)」。
福島・南相馬市で学習塾を経営される番場さち子さんが、震災・原発事故からの避難者の方々を支援するための首都圏における拠点として、2004年11月に開設された場です。
避難されている方々の相談に乗るだけではなく、多くのイベントや学習会を開催することで、首都圏在住者に対して被災地の現状等を伝えてきました。自ら被災された方も含め、様々な活動に取り組んでいる研究者、医師、NPOの方たちの生の声を直接伺うことができる貴重な場でした。
月末までに何回かイベントも予定されていますが、いずれも既に満席になっているとのこと。
経済的な面も含め個人で相当な負担をされながら場を続けてこられた番場さんに、改めて感謝申し上げたいと思います。
3人の方々の今後のご健勝と、ますますのご活躍をお祈りします。
私自身も引き続き学ばせて頂きたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。
[参考]
全国うまいもの交流サロン・なみへい
http://www.namihei5963.com/
たまにはTSUKIでも眺めましょ
https://ameblo.jp/smile-moonset/
ママ応援サロン & 学び舎・番來舎
http://www.banraisha.com/
====================
【F.M.Letter No.139、2018.3/17[和暦 如月朔日]掲載】
↑ 購読(無料)登録もこちらから。