一人で食事をする「孤食」については、子どもたちの問題として取り上げられることが多いのですが、実は大人の中でも孤食が増加しています。
農林水産省「食育に関する意識調査」によると、一日の全ての食事を一人で食べることがあることは「ほとんどない」とする人の割合が73.0%、「週に1日程度ある」が5.5%、「週に 2~3日」が 6.0%となっている一方、「週に4~5日」が4.3%、「ほとんど毎日」が11.0%となっています。
つまり、週の半分以上(4日以上)、一日の全ての食事を一人で食べている「孤食」の人の割合は15.3%となっており、これは 2011年(10.2%)と比べて増加しています(リンク先の図99参照)。
http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2018/06/99_koshoku.pdf
また、「孤食」についてどう思うか聞いたところ、「一人で食べたくないが,食事の時間や場所合わないため、仕方ない」とする人の割合が35.5%、「一人で食べたくないが、一緒に食べる人がいないため、仕方がない」31.1%等となっています(複数回答)。
これらの結果は、2018年5月29日に閣議決定・公表された「2017年度食育白書」にも盛り込まれ、「孤食」が拡がっている状況が各種メディア等でも取り上げられました。
なお、食育白書では、「家族と一緒に食事をすることが重要であるものの、現実には家庭 や個人の努力だけでは難しい状況がある」とし、単独世帯や夫婦のみの世帯、ひとり親世帯の増加等が背景にあると分析しています。
[参考]
農林水産省「食育に関する意識調査」
http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/ishiki.html
「平成29(2017)年度 食育白書」
http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/wpaper/h29_index.html