【オーシャン・カレント】清水農園・清水茂さん(東京・武蔵野市)

桜橋というバス停の近く、玉川上水の流れのほとりに国木田独歩『武蔵野』の文学碑があります。もっとも独歩が描いた風景の面影はなく、現在はほとんどが市街地になっています。
 徒歩で10分ほど進むと、住宅やこども園に囲まれた20アールほどの畑が見えてきます。市街地の中では防災等の観点からも貴重なオープンスペースでもあります。
 ここが清水茂さんの農場・清水農園です。

去る9月16日(日)に訪ねた時には、子どもを含む10数人の方たちの姿がありました。こだわりのたくわん作りをされているグループの方たちで、この日は清水さんの指導の下、たくわん用の大根の種まきをされていたのです。
 中心になっておられる方は、以前、近隣の幼稚園に通い、在園時は清水農園で農業体験もしていたという子どものお母さんで、活動は今年で9年目になるそうです。
 畑では多くの種類の野菜等が栽培されており、希望する近所の人は格安の値段で分けてもらうこともできるそうです。

代々続く農家を清水さんが継がれたのは1986年のこと。
 有機農法に取り組み、2014年 からは子ども達のための「はたけの幼稚園」、子育てママさん達のための「武蔵境3番線ホーム」等の活動をされています。
 清水さんにとっての有機農法とは「命で命をつなぐこと」。作物を育てるのは微生物であり、微生物が生きやすい環境を維持することが人の役割であるという信念をお持ちです。
 また、産業としての農業は生産性を重視するものの、もともと「農」は生命原理に基づくもので、コミュニティや田園風景の保全等とも結びついており、そこに都市農業の意義があるとも主張されています。

実は清水さんは絵描きでもあります。芸術家としてのセンスも活かしながら、後継者の方(お嬢さん)とともに、ますます活躍されることを期待したいと思います。

[参考:拙ブログより]
 清水農園(東京・武蔵野市)訪問記
  http://food-mileage.jp/2018/09/20/blog-140/
 銀座農業コミュニティ塾 第5回勉強会(清水さんの講演)
  http://food-mileage.jp/2018/09/17/blog-138/
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出典:メルマガ「F.M.Letter」 No.153
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