【豆知識】福島県を訪れる観光客数の推移

リンク先の図111 は、福島県内の観光地を訪れる観光客の人数(入込客数、宿泊客と日帰り客の計)の推移を示したものです。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2018/12/111_f_kanko.pdf

これによると、2005年以降、観光客数は緩やかに増加し、2010年には5,713万人となりましたが、東日本大震災の発生と東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響により、2011年には3,521人と4割近く減少しました。
 福島県では観光業も大きな打撃を受けたのです。

その後は徐々に回復を続け、2017年には5,449万人と前年から3.3%増加しています。しかしながら2010年と比較すると4.7%減と、依然として震災前の水準を下回っています。

また、この状況は地域によって大きな差があります。
 中通り地方、会津地方では既に震災前の水準を上回っているのに対し、原発事故の影響をより直接的に受けた浜通り地方は、現在も大きく低迷している状況がみられます。

このように、福島県における観光業の復活・再生のためには、特に浜通り地方の観光客数の増加が課題であることが伺えます。
 ちなみに訪ねる人が多い浜通り地方の観光地としては、スパリゾートハワイアンズ(いわき市、2019年の入込数 184万人)、アクアマリンふくしま(同、52万人)、道の駅までい館(飯舘村、17万人)、相馬野馬追(相馬市、16万人)、天神岬スポーツ公園(楢葉町、13万人)等があります。

ぜひ福島に、特に浜通り地方に足をお運び下さい。

[出典]
 福島県商工労働部「福島県観光客入込数」
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/32031a/kanko-koryu2.html

************************************
出典:F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
 https://archives.mag2.com/0001579997/
   No.157