【ブログ】「多謝」-逢坂泰精さんデビュー20周年ライブ

2019年1月13日(日)。3連休の中日は渋谷へ。
 いつまでも工事が続き、どんどん街が変わりつつあります。ますます駅も複雑に。

松濤方面に向かいます。
 少し時間があったので東急文化村に立ち寄ってみると、ギャラリーで「板東俘虜収容所の世界展-100年前の収容所に花開いたドイツ文化と日独交流の歴史-」という展示が行われていました。

第一次世界大戦でのドイツ人捕虜を収容した板東俘虜収容所(徳島・鳴門市)ではドイツ人たちの自主的な音楽演奏・スポーツ・講演会などの活動が積極的に行われていたそうです。
 美しいプログラムや絵はがき等が展示されていました。

この日の目的地は、文化村のすぐ隣にあるサラヴァ東京というライブハウス。

12時30分の開場時間には、地下に下りる階段の入り口まで人が並んでいました。

この日開催されたのは、シンガー・ソングライターの逢坂泰精(やすきよ)さんのデビュー20周年ライブ「多謝」。

椅子が並べられた会場は100名ほどの観客で、ほぼ満席。
 ドリンクを頂いているうちに13時を回って、逢坂さんとバンドの皆さんがステージに登場。

逢坂さんは、大阪から歌手を目指して上京、介護士等をされながら音楽活動を続けて来られました。
 ショッピングセンターで歌うこともあるそうです。

手伝っておられた新宿・ゴールデン街のバーを、知人の紹介で訪ねたのが昨年2月のこと。
 ここで初めて逢坂さんにお会いし、ラジカセで「くも」を始めとする数曲を聴かせて下さいました。奈良少年刑務所の受刑者の詩に曲をつけたものだそうです。

痛く感動し、その場でCD「産んでくれてありがとう 生まれてくれてありがとう」を購入。
 後日、詩の原作となった寮美千子さん『空が青いから白を選んだのです』(新潮文庫)も読んでみました。

-母の最後の言葉は「辛いことがあったら空をみて、そこに私がいるから」。だからお母さんからみえるように白を選んだのです。あなたを見守るため-(「くも」より)。

この日は2部に分けて(実際には休憩の間もトークが続きましたが)、10曲ほどが披露されました。
 やはり生は迫力が違います。

ゲストのソワレさん(シャンソン歌手で、サラヴァ東京、逢坂さんが手伝っていたゴールデン街のお店のオーナー)も、シャンソンを2曲ほど聴かせて下さいました。
 深みのある声です。

途中、ソワレさんと逢坂さんとのぶっちゃけトークでは、一部の人は引きつつも(?)会場爆笑。
 笑い話の中で、逢坂さんはソワレさんに支えられたことに深く感謝している様子が伺えました。バンドの皆さんに対しても同じのようです。「多謝」というタイトルの通りです。

会場には、大分や山口から駆けつけたという熱心なファンの方も。暖かい雰囲気のライブでした。

逢坂さんの歌は、もっと多くの人に聞いて頂きたいと思います。
 ライブの予定等は、公式ウェブサイトツイッターに掲載されています。

また、逢坂さんは新宿ゴールデン街近くでご自分のお店を始められるそうです。
 その名は「ヒナタバー(とても小さな生歌bar)」。1月18日(金)にグランドオープンとのこと。
 こちらにも足を運んでみようと思っています。