【ブログ】第3回なみへい故郷自慢プレゼン会

今年も九州や西日本では強い雨。大きな被害がないことを祈るばかりです。

 2019年7月2日(火)の終業後は、久しぶりに東京・神田の全国うまいもの交流サロン・なみへいへ。
 第3回なみへい故郷自慢プレゼン会の開催日です。

19 時頃に到着した時には、なみへいオーナー・川野真理子さんの開会挨拶が始まっていました(以下、文責中田)。

 「『東京から故郷おこし』をコンセプトに、食を通した地域PR活動を10年間続けてきた。関わってきた地域は150以上になる。
 『故郷自慢プレゼン会』は、首都圏在住で故郷を想う熱い人たちに集まって頂き、故郷や第2の故郷、自分のことを自慢してもらって多くの人に情報を届けようというもの。
 仲間作り、ネットワーク作りにもなればと思う」

まずは、3名の方から「自分自慢」。

 宮脇祐介さんは、福岡・北九州市若松区出身で現在は川崎市在住。
 大手新聞社で文化事業関係の仕事をされつつ、個人でも若松を盛り上げるための様々な活動をされているそうです。ロックコンサートは15年も続いているとのこと。
 そのような活動の中、著名なイラストレータの方が若松に関心を持ち訪ねてくれることとなったそうで、「情報発信を続けてきて良かった」等と語られました。

 上田まさとしさんは、(有)ショップネット代表として、商業施設の企画や出店支援等のコンサルタントをされている方。
 ショッピングセンター等は「物を売る」から「ことを売る」場所に変わってきているとのこと。ハンドメイド作家の作品を集めたクラフトマルシェ、マッチングのための研究会等も開催されているそうです。

近藤ゆうなさんは、お父様の出身地である沖縄・伊是名島(いぜなじま)で、早摘み生もずくの販売会社(ちゅらゆーな (株))を経営されている方。

 「東京のデパート巡りをしていると、 消費者は少量で美味しいものを求めていることが分かった。もずくは、もずく酢だけではなく、麺に入れたり揚げ物にしても美味しい。東京に住んでいることで、多くの人に魅力を伝えやすい。
 生産者が潤い、若い人たちも未来に希望を持ってもらえるように取り組んでいきたい」

続いて、3名の方から「故郷自慢」。

 越智徹さんは、愛媛・新居浜市出身で横浜市在住で(一財)森林環境整備財団にお勤めの方。4年前に「時ノ寿の森」(静岡・掛川市)を知ったのは、人生を変える衝撃的な出会いだったとのこと。それ以降、植樹や農作業、陶芸体験、ジャズライブ等の活動に関わっておられるそうです。
 「本当に楽しいので、ぜひ多くの人に来てもらいたい。体験こそ理解、交流こそ文化。 子ども達にも森の価値を伝えていきたい」

 埼玉在住の和泉大介さんは、出身地である千葉・銚子市の最年少「観光大使」を務めておられる方。クイズを交えながら、スライドで屏風ヶ浦や銚子電鉄の様子を説明して下さいました。
 「若者として銚子の魅力を全国に発信していきたい」等と語られました。
 なお、この春からはNPO「日本で最も美しい村」連合にお勤めとのこと。

最後に、キッチンから呼ばれてマイクを取られたのは、 (合) ふくわらい代表の木村郁子さん。
 横浜市職員として地域振興に携わっていましたが、自らプレーヤーになりたいと退職、 縁あって福島を支援するカフェの店長を経た後に起業されという方。「食×地域」をテーマに、棚倉町の生産者を招いての交流会など様々な活動をされているそうです。

 「棚倉町の伝統食は、地元のレストランでもなかなか食べられない。地元のお母さん達と仲良くなって教えてもらい、商品開発等にも取り組んでいきたい。伝統的で健康的な食を、作り手や地域の魅力とともに食卓に届けていきたい」

20 時頃からは食事交流会。
 今回は棚倉町の食材がメインです。木村さんと、もう一人 の若い男性(本業はIT関係とのこと)が料理を担当して下さいました。

 ねぎぬたやお豆腐。トマトのお浸し風サラダは、えごまドレッシングで和えられています。
  「しんごろう」とは、米を半つきにしてえごま味噌を塗って焼いたもの。
 伊是名島のもずくも出して下さいました。太くてしっかりとした歯ごたえがあります。

凍み餅入りドーナツ。鮭とばに、鶏肉とズッキーニの鍬焼き。デザートにはブルーベリーのチーズケーキも。
 出身地や応援する地域を書いた参加者リストを配って下さったこともあり、 各テーブルで会話が弾みます。

食事が一段落した後は、川野さんからの指名により、参加者の方からも一言ずつ。
  「全国ふるさと大使連絡会議」の方、御茶ノ水で定期的に東北マルシェを開催されている方、地域の食材を活かした和菓子作りをされている方など。

 地域興しに関わる様々な活動をされている方ばかりで、盛り上がりました。

今日のイベントで印象に残ったことの1つは、首都圏在住の強みと言うこと。
 地域おこしというと移住やUターンが頭に浮かびますが、消費者の多い首都圏において故郷等の商品を販売したりイベントを行うことの優位性にも、大きなものがあるようです。

 また、このようなイベントを企画し、場を提供して下さった川野真理子さんのパワーには、今回も感服した次第。

 ところで、なみへいの飲食店としての夜の営業が、近く新たなスタイルで再開される予定とのことです。
 「東京から故郷おこし」というコンセプトに、若き店長の柔軟なアイディアが加わればどのように進化していくのか、楽しみです。