
先週の金曜日(3/26)、東京都等が週末の外出自粛を要請したところ、スーパー等には客が殺到し、食料品を買いだめする動きがみられました。
このようなパニック的な動きは、幸い一時的なものでしたが、自給率の低さ等から食料供給への不安を感じる方もおられるかも知れません。
農林水産省のホームページによると、食料品は十分な供給量が確保されており、生産現場が止まることはなく、輸入が滞っていることもないとのこと。
また、備蓄や在庫も十分に確保されています。
例えば、ほぼ国内で自給している米については政府備蓄が約100万トン、 民間在庫が約270万トンと、年間需要量の半分以上を賄える量があります(リンク先の図190参照)。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/04/190_komezaiko.pdf
また、多くを輸入に依存している小麦(国が一元的に輸入する制度になっています。)については、外国産小麦の国内備蓄が約93万トンあり、これは需要量の2.3ヶ月分に相当します。家畜用の飼料についても、計画的に備蓄を行う制度があります。
農林水産大臣は「国民の皆様へのお願い」として、落ち着いた購買行動をとっていただくよう動画でも直接要請しています。
[資料]
新型コロナウイルス感染症について(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/saigai/n_coronavirus/index.html
2020年4月3日 江藤農林水産大臣メッセージ
https://www.maff.go.jp/j/douga/200403.html
出所:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
No.190、2020年4月7日(火)[和暦 弥生十五日]
(過去の記事はこちらに掲載)
https://food-mileage.jp/category/mame/