【ブログ】銀座農業コミュニティ塾 ステイホーム編

2020年6月2日(火)は、肌寒かった昨日とは変わって気温は上昇。
 昼前に、自宅近くに一画を借りている市民農園へ。一年のうちで最も生命力が感じられる季節です。

 枝豆やトマトもぐんぐん生長。キュウリは早くも数本収穫できています。

ジャガイモは綺麗な紫色の花が満開。葉っぱの上ではテントウムシがせわしなく動いています。
 芳香(?)が漂ってくると思ったら、近くの畑では栗の花が満開。

帰宅してシャワーを浴びてワインを飲みながら昼食、昼寝。4月以降、出勤しない日はこのようなパターンです(ちょっと寝すぎました)。

 ところで、夕方からは初めてZOOMのオンライン会議に参加。結果から言えば失敗。映像と参加者の方の音声は問題なかったのですが、自分のマイクが音を拾ってくれません。
 わざわざマイク内蔵のウェブカメラまで購入していたのですが、原因は不明です(涙)。

この日、参加したのは銀座農業コミュニティ塾(ステイホーム編)。
 2~3か月に一度、銀座の会議室に集まって「農的社会」の実現に向けて話し合う会ですが、3月の会がコロナ禍のため延期になり、この日、オンラインで開催されることとなったのです。

 冒頭、10名ほどの参加者(塾生)の皆さんからの「お久しぶりです」等と近況報告(私以外の皆さんはさくさくとZOOMを使いこなしておられました(涙))。

代表世話人の蔦谷栄一先生(農的社会デザイン研究所)からは、まず、最近出版された「林金次 語録・基本を尊ぶ」というご著書を紹介して下さいました。
 「おじいちゃんが君たちに伝えたいこと」という副題が添えられています(文責・中田)。

山梨・甲州市で「洗心道場」を主宰されていた林さんは、本年1月に89歳で急逝されたとのこと。蔦谷先生は、近隣の牧丘町で奥様と開催されていた「いなか体験教室」等で、林さんから様々な支援を頂いていたそうです。

 その林さんの「“太陽と土と水”があってこそ人間は生かされている」「本当の幸せはモノではなくココロにある」等の言葉を多くの人に届けたいと、自費出版され、関心のある方にお配りしているそうです(私も事前に郵送して頂いていました。有難うございます。)。

続いて、江戸自体の治水家・川崎平右衛門についての新聞連載が決まったことの紹介があり、さらに現在のコロナ禍のなかで考えられたことについて、次のような話がありました。

「都市は『三密』の象徴。田園回帰と同時に、都市を田園化(農地や緑地の重視)することも必要」

 「医療や食料等を一定程度自給するためには、市場原理だけでは対応できず、社会的共通資本の考え方が重要」

 「免疫力を高めていく面からも農作業など土に触れることは大事で、同時に環境や自然を保全していくことも必要」

 「改めて、持続可能な社会づくりの必要性が確認された。そのキーワードは農的社会。農を大事にした新しい社会を構築していくことが必要」等と訴えられました。

塾生との意見交換の間では、田園回帰の動き自体は強まっていること、担い手が不足する地方と都会の若い人たちをマッチングすることが十分にできていないこと、都市の内部や近郊で農的な場を提供する活動が必要など、活発な議論が行われました。

遅ればせながら初めてのオンライン会議参加(残念ながら「聞き役」)でしたが、実際に集まるよりも開催しやすく、この塾も必要に応じて今後もオンライン開催される方向です。

ところで、先日読んだ(すっかり読書量は少なくなっていますが)西 加奈子「i(アイ)」では、カリフォルニアに移住した親友とのスカイプでの会話で初めて本音で話せたという場面があり、ラジオでは女性アナウンサーが「オンライン飲み会の方がかえって相手の目をみて会話しやすい」等と話していました。

 オンラインの可能性の大きさを実感できたことは、コロナ禍で学んだことの一つかもしれません。

緊急事態措置も解除され、ようやく世の中に「日常」が戻りつつあると思っていたところ、今日は東京都で30名以上の感染者を確認。
 都庁とレインボーブリッジは「東京アラート」の赤色に染められてしまいました(ここからは見えませんが)。

 明日からの出勤がちょっと不安です。