今回は久々に映画を紹介します。皆さんがよくご存じの名作「ひまわり」が、現在、全国で緊急上映されています。
この映画は、イタリア、フランス、ソ連、アメリカの合作により、1970年に公開されました。地平まで続くひまわり畑の印象的なシーンは、ウクライナ南部のヘルソン地方で撮影されたそうです。
第二次世界大戦のロシア戦線に出征し消息不明となった夫(マルチェロ・マストロヤンニ)を、主人公(ソフィア・ローレン)は生きていると信じ、単身、ロシア・ウクライナの大地を探し歩き、広大なひまわり畑に行き当たります。その一角には墓碑。現地の女性は「ひまわりの下には多くの戦死者や捕虜が眠っている」と彼女に告げます。
この映画が描いているのは、夫婦や親子など人々を切り離す戦争の悲劇と残酷さです。
その公開から50年余。3月15日(火)には、そのヘルソン地方をロシア軍が制圧したとのニュースが入ってきました。一刻も早く戦闘行為がやむことを祈ることしかできません。
出所:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
No.238、2022年3月17日(木)[和暦 如月十五日]
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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