【ブログ】全国に「ビレッジプライド」を!

2022年4月も1/3が過ぎましたが、ウクライナでの戦火はやみません。一日も早い停戦を願うばかりです。

天候不順が続くと思ったら、突然の夏日に。
 自宅近くに借りている市民農園の一画では、ようやくブロッコリやキャベツを整理(花芽は茹でて頂きました)。夏野菜等の作付けの準備が遅れています。

4月11日(月)の午後は、東京・竹橋へ。お堀端では八重桜等が満開です。

久しぶりに千代田プラットフォームスクエアへ。
 これまでセミナーやイベント等で何度も訪れていますが、コロナ禍以降、しばらく来ていませんでした。

この日、16時から開催されたのは「ちよだグルメショップ+A リニューアル記念セミナー~都市と農村をつなぐ」と題するセミナー。
 アンテナショップ「ちよだいちば」(お世話になりました。)を引き継くかたちで「ちよだグルメショップ+A」がリニューアルオープンし、地方で誇りをもって生産された食を紹介する場として、地方の小さな自治体の情報交換の場として、「にっぽんの田舎」を元気にする活動を展開していくとのことです。

 記念セミナーでは、3名の方から講演がありました(文責は中田にあります)。

まず、プラットフォームサービス(株)代表取締役・丑田俊輔氏から、「ちよだ地方連携ネットワークの可能性」について。
 教育事業を展開するハバタク、関係人口の先駆けとなったシェアビレッジの運営等にも関わっておられるそうで、現在は千代田区と秋田・五城目町との二地域居住だそうです。

「プラットフォームサービス(株)は日本最初の非営利型の株式会社。これからは食を軸とした連携に取り組み、循環、つながりを大切にしていきたい」等と話されました。

続いて寺本英仁さんから、「『食』と『人』で支える地域づくり」と題して講演。
 島根・邑南町(おおなんちょう)役場職員としてユニークかつ先進的な地方創生に取り組み、「スーパー公務員」とも呼ばれる寺本さんは、この度、退職して新たな道を歩み始められたのです。

「東京への憧れがあり、水中写真家になりたいという夢もあった。それが叶えられず、座っているだけでいいとお祖母ちゃんから勧められて地元の公務員に。もともと大それた人間ではない。
 合併があって地元産品をPRする仕事に就き、生産者、事業者の方たちの熱意に感じ入った。和牛を東京のホテルに売り込もうとしたがロットが揃えられず、『外貨』を稼ぐことはあきらめた。それなら地元にレストランを作って食べに来てもらおうと始めたのが地元の食材に着目したA級グルメ構想。
 『耕すシェフ』も育成し、飲食店は20店から50店に増えた。コロナ禍で客席数は減らしたものの、逆に客単価は上がった」

「もっと近いところから生産者や事業者の方たちを支援し、共に歩んでいきたいと思い、50歳を機に退職を決意した。より自由に活動できる立場で恩返ししていきたいと思っている。
 邑南町だけではなく、日本の田舎や大都市を元気にしていきたいと思い、千代田区に小さな自治体のアンテナショップ(ちよだグルメショップ+A)を立ち上げた。田舎体験など交流・連携も企画している。
 住んでいる人たちが誇りを持つ「ビレッジプライド」を、全国に広げていきたい」

ちなみに寺本さんの新しい肩書は、プラットフォームサービス(株)取締役、ちよだ地方連携ネットワーク地方連携特命官。(株)ローカルガバナンス代表取締役。
 夢だった水中写真も、沖縄で本格的に再開されるとのこと。

 なお、寺本さんについては、2022年4月9日(土)付け朝日新聞「be」のフロントランナー欄にも詳しく紹介されています(この日も配布して下さいました)。

最後は(株)ぐるなびプロモーション事業部 食と観光企画部長の西原史郎さんから、「都市と地方をつなぐ地域活性化企業人」について紹介がありました。

 地域活性化企業人とは、地方公共団体が三大都市圏にある民間企業等の社員を一定期間受け入れて地域活性化を図るという総務省の事業。ぐるなびは邑南町とも協定を結んでいるそうで、「オリジナルおせち」のプロデュースなどに取り組まれているそうです。
 「2025大阪万博も見据えて、地域の食材を世界に向けてPRしていきたい」と力強く語られました。
 

左は2022年4月9日(土)付け朝日新聞「be」紙面、右は総務省HPより。

東京のど真ん中・千代田区に置かれるプラットフォームが軸となって、多くの地域と連携・循環していく新たな(さらにブラッシュアップされた)取組みが、全国的に展開されていくことが期待されます。

左はちよだグルメショップ+AのFBページ。右は某ビア・レストラン(左右の写真は無関係です)。

終了後は、この日のセミナーを紹介して下さった方たちと(「大中小トリオ」で)神保町のビア・レストランへ(三〇堂書店の地下です)。本格的なドイツのビールやソーセージなど。
 様々な食や農の現場を訪ねておられる方たちの話を伺いながら、久しぶりに楽しい時間を過ごしました。
 「小」さん、「大」さん、有難うございました。