【ブログ】「都会の農園」での交流会@お台場

2017年5月13日(土)は朝から雨模様。前線を伴った低気圧が接近中とのこと。
 お台場(東京臨海副都心地区)へ。東京テレポート駅は多くの乗降客で混雑していますが、外に出ると風雨が強くなっています。

駅に隣接する複合施設・ダイバーシティ東京に向かいますが、なぜか連絡通路しところどころ屋根が途切れており、雨に当たってしまいます。
 ビルに入ると華やかで現代的なショッピングモールやレストラン。外国人を含む多くの観光客で賑わっています。

表示を確認してエレベータで屋上へ。
 素晴らしいロケーションのようですが、残念ながら風雨でかすんで海もよく見えません。

エレベータを降りたところには「農業は感動体験だ」とのポスター。
 屋上はますます雨風が強いのですが、テントの中はバーベキューを楽しむ多くの人たちで、ほぼ満席の様子。
 その間を抜けると、何と畑が出現。「都会の農園」という看板が掲げられています。

2014年4月に開設された首都圏最大規模の屋上貸し農園とのこと。
 収穫した野菜等は、隣接するバーベキュー施設でも食べることができるそうです。

畑だけではなく、何と田んぼもあります。雨脚が強くなるたび、カエルの合唱が高層ビルの屋上に響き渡ります。
 鶏やアイガモもいます。

その「都会の農園」は、現在、一部をポタジェ(野菜やハーブ、草花を混植した実用と鑑賞を兼ねた庭)にリニューアルするための作業中とのこと。
 この日は、その作業が最終段階を迎えたことに合わせ、Bbq&農作業&交流会@お台場が開催されたのです。

改修の設計・施工を担当している「乃庭」(のにわ)の竹本亮太郎さんが出迎えて下さいました。
 かねてより東京・檜原村でのゴマ作り等でお世話になっている方です。

檜原村から運んできた大量の木の枝や皮、おがくず等(林業の副産物)が活用されています。
 荷重制限により浅くて軽い土のため、杭などは土の下の見えない部分で固定しているそうです。

生憎の悪天候で、午前中に予定していた作業はあまりできなかったとのこと。
 農園脇に特別にしつらえられたテントの中では、木の看板作りが行われていました。

ここで「都会の農園」の関係者・スタッフの皆さん、それに檜原村から来られた竹本さんご一家と「えいきや」さん(酒屋さんを営んでおられます。)にご挨拶。

バーベキューを始めることに。それぞれ持参した食材を炭の上に並べていきます。
 強い雨粒は落ち続け、時おり突風にテントがあおられそうになります。

釣りが趣味の「えいきや」さんは、ヤマメ(天然と放流)を持参して下さいました。檜原村では何度か頂いたことのあるご馳走が、お台場のビルの屋上で食べられるとは思ってもみませんでした。
 竹本さんご夫妻の一人息子は、その「えいきや」さんの胸に抱かれてスヤスヤ。安心感があるようです。
 即席のチーズフォンデュも。

私は地元(東京・東村山)の日本酒「屋守」(おくのかみ)と、ちりめん山椒を持参。山椒は自宅の庭でとれたものです。
 竹本さんの奥さん手作りのフキの煮物も。

やがて強風は収まってきたものの雨は止む気配はなく、バーベキューは予定より早めにお開きに。
 改めて見渡すと、素晴らしい景色です。これから植え付けを待つ多くのポット苗もありました。

農林業とは最も縁遠い都心の高層ビルの屋上で体験もできる農園は、都会の人たちが食べ物がどのようにできるかを知り、一次産業に想像力を及ぼすきっかけになると思われます。
 離れてしまった食(都会)と農(農山村)の間の距離を縮める役割も期待されます。

「都会の農園」では、今後、リニューアルに伴い様々なイベントも企画されているとのこと。
 次回はぜひ好天の日に、必ずや再訪したいと思います。