2017年9月30日(土)は、久しぶりに新潟の大賀地区へ。
「大賀米づくり隊」は、今年も数度にわたって大賀を訪ね、味噌作り、田植え、集落総出の草刈り・交流会等の活動を行ってきました。今回は稲刈り。私は、今年は初めての参加です。
朝7時にJRたかった馬場駅前に集合し、2台の車に分乗して出発。
途中の関越道・上里SAで休憩、朝食代わりに地粉を使った「こむぎっち焼き(お好み焼き風)」。
北関東は小麦の日本有数の産地です。
六日町ICで関越道を下り、国道253号線で上越市に入ったところにある「大島青空市場」で、なめこ蕎麦の昼食。なめこも地元産。
とうもろこし(甘い!) 等の野菜や加工品も販売されています。
国道から山道に折れて深い山のなかの道を30分ほど。12時20分頃に大賀集落に到着しました。東京を出た時は曇り空でしたが快晴。日射しがまぶしく、暑い位です。
いつものお地蔵様が出迎えて下さいました。頭には赤とんぼ、類にはミノムシ。
他の車で来られた方も合流。今回の東京からの参加者は8名(うち女性が5名)です。
泊めて頂く集会施設を掃除し、身支度を終え、連なる棚田の光景を眺めながら山道を下りていきます。
半分ほどは稲刈りが終わっています。終わっていないところの稲は、強風のせいで倒れています。
後で聞くと、今年は生育が遅くてまだ青い米が多く、稲刈りも遅れているとのこと。ちなみに「9月15日現在の作柄概況」(農林水産省)によると、全国の作況指数は100の「平年並み」ですが、新潟県は97の「やや不良」となっています。
いつも使わせて頂いている上下2枚の田んぼでは、毎回、お世話になっているNさんご夫妻が待っていて下さいました。
永田農法で水稲やトマトを栽培しておられる方で、地域のリーダーでもあります。
初参加の人もいたので、最初に刈った稲の束ね方を実地で指導して下さいました。藁(わら)を巻き付けて一回転させて縛るのですが、私は今もうまくできません
例年だと手刈りが中心ですが、今回はバインダーがフル活躍。効率は格段です(スピードは何倍だ(バインダ)ろう)。
バインダーで刈り切れない端の方は鎌で手刈り。
まず4株を刈り、それにもう4 株分を交差させるようにして重ね、藁で束ねるのです。ざくっと鎌を入れると、芳しい香りが鼻をくすぐります。
稲束を畦に運びます。そこそこ重く、雨が降った後の田んぼはぬかるんでいて、時々足を取られそうになります。
その後、16束ずつを太いロープで結んで軽トラの荷台へ。
軽トラが一杯になると、はさ架けをする場所に向けてピストン輸送。
下の田でも、手分けをして同様の作業。
例年より早く、16時過ぎに終了しました。
軽トラが戻ってくるのを待つ間、田んぼ脇の柿を頂きながら休憩。ススキが風に揺れています。
日が陰り、雨が落ちてきました。
多くのメンバーは最後の軽トラとともに、はさ架けのために移動。
私はゆっくり歩いて集会施設に戻ったのですが、間断して強い雨が落ちてくるため、はさ架けはサボることに。
着替えを済ませて風呂釜に薪をくべたりしているうちに、はさ掛けチーム(私以外)が帰還。
雨が落ち、暗くなり始めるなか、何とか全て終えることができたそうです(お疲れ様でした。サボってスミマセン)。
数名は車に分乗して近くの温泉施設へ。カウンターにはアケビの実が飾られていました。
熱いお湯に浸かっていると、足腰の疲労が溶け出していくようです。
集会施設に戻って夕食交流会。Nさんご夫妻は日本酒を持ってきて下さっていました。
東京か移住されたTさんご一家も、いなりずしを持って顔を出して下さいました。先日、東京・有楽町で開催された「ふるさと暮らしセミナー」でお会いして以来です。
他にも集落の方から料理やお酒の差し入れ。稲刈りにも参加された集落づくり推進員のIさんからも。
いつも暖かく迎えて下さいます。
ところで、永田農法に関する機関紙(よしかわ便り・たなだ)に、Nさんが投稿されています。
「大切にしている都会の人々との繋がり。託しているのは町の未来かもしれません」と題する文章には、「私たちを応援してくれて心から嬉しい」「都会に集落の仲間がいるような気がする」等とあり、最後に「私は、こうした絆が、過疎化が進んでいる集落を維持し、将来につなげて行く力になると信じています」と結ばれています。
たまに訪ねるだけの私たちのことを、このように評価して下さり、本当に有難いことです。
「米づくり隊」の世話人、参加者の皆さんにも、今回も大変お世話になりました。