2018年8月11日(土)は、久しぶりに新潟・上越市大賀(おおが)地区へ。
ここ数年、年に何度か米作り体験等に通わせて頂いているのですが、今年は私は初めてです。
朝7時、たかった氏にたかった馬場駅で拾ってもらい、練馬ICから関越道へ。
お盆時期で大渋滞。9時半過ぎに嵐山PAで朝食兼昼食のカレー。
谷川岳PAで2度目の休憩(アップル・ソフトクリーム)をした時は、正午近くになっていました。空の色も空気も東京とは全く違います。
(ちなみにここで個人的にトラブル発生。寿命が縮みました。お名前も存じ上げぬお世話になった皆様、有難うございました)。
関越トンネルを抜けると天候が一変。細かな雨が落ちてきます。
他の2車(東京からは3台で5名が向かっています。)と連絡を取りつつ、途中で日本酒(八海山)、酎ハイ(八海醸造製)、ビールなどを買い出し。
あれあれ、気がつくと車は松之山温泉(十日町市)に。
有馬、草津とともに日本三大薬湯の1つとされ、お湯は熱めでちょっと塩味がします(写真だけ撮ったことになっています)。
大賀に着いたのは結局15時過ぎ。お地蔵さまが待っていて下さいました。他の2台は既に到着しています。
やはり雨が降っていたとのこと。
水稲はすくすくと育ち、小さな白い花が咲いています。
ところが地元の方に伺うと、今年は水不足が酷く、軽トラで水を運んで田んぼに撒いたり(!)していたとのこと。
もともと天水に頼っている水田は、ここ数日の雨でようやく一息つけたそうです。
いつもの集会施設(庵寺)の掃除は、他の参加者や地元の方の手でほぼ終わっていました(スミマセン)。
風呂の焚き付けを担当。なかなか薪に火が移らず苦闘しましたが、やがて煙突からはモクモクと白い煙が。
交流会の料理は、東京組はピザ等を担当。生地から練り上げます。
集落の方が、軽トラでピザ窯を運んできてくださいました。
火をつけて、思い思いにトッピングしたものを順番に焼いていきます。
16時近くになり、地元の方たちが集まってこられました。年に1度の集落全員による交流会です。
もっともこの地区には5世帯しかなく(外形的には「限界集落」)、この日は都合で参加できない方もおられたので、人数はあまり多くはありません。
今回も仕出しのお弁当のほか、重箱の煮物などを準備して下さいました。
区長のNさんの音頭で乾杯、東京組のリーダー・みずかさんからもお礼の挨拶。交流会がスタート。
東京からの移住されたTさんご夫妻の4歳のお嬢さん(大賀生まれ)の姿も。盛り上がります。
日が暮れかかってきたので中座して外へ。
集会所の裏手の坂の途中から、見事な夕焼けを望むことができました。霞んでいなければ日本海も見える場所です。
翌日の年一度の集落総出の草刈りに備えて、交流会は22時頃にお開きに。再び外に出てみると満天の星空です。
宿泊する人を中心に24時近くまで懇談。
翌朝は6時に起床。
明け方には寒くて窓を閉めたほどで、猛暑の東京とは大違いです(日中の気温はそれほど変わらないのですが)。
集会所の裏手の坂道を下ってみました。
青空の下に棚田が広がっているのですが、何ヶ所か作付けされていない田があります。昨年までとはだいぶ景色が変わっています。
坂道の終点、いつも体験で使わせてもらっている田んぼは電気柵で遮断されていました。鳥獣外の被害は年々深刻になっているようです。
7時頃から、みずかさんが焼いてくれていたパン(美味!)などの朝食。
棚田のことを聞いてみると、集落のお一人の方の仕事が忙しくなり、今年は稲作を断念されたとのこと。
来年は緑の景観が戻ってくればというのは、東京から来た時だけ楽しませてもらっている者の勝手な期待に過ぎませんが。
予定の8時近くになり、田んぼの向こうに集落の方々が集まり始めました。東京組も急いで身支度をして合流。
スイカは前夜から流水で冷やしてあります。
この日の作業は、ここから集落の入り口まで2km弱の山道を下りながら、両脇の草やかん木を刈っていくというもの。
エンジンを掛けて草刈機を背負い、右手でレバーを操作しながら左手側の回転鋸で刈っていくのですが、(2度目ですが)コツがつかめず、操作に手間取っていると、たちまちみんなに置いていかれてしまいました。
気温は高く汗みずくに。次第に両腕が疲れてきます。たまらず、途中でいったん除草機を降ろして自主休憩。
素晴らしい景色を見ながらペットボトルの水を飲もうとすると、手が震えて上がりません。
再び草刈機を背負ってもうひと頑張り。
ようやく坂道の一番下、集落の入り口に到着。ここでいったん休憩。
別の場所に移動して作業の続き、こちらはすぐに終わりました。
結局、2時間ほどで作業は終了。クズは綺麗な花を付けているのですが、蔓は厄介でした。
集会所に戻って順番にお湯を浴びます。
運転される方、昼食の準備をして下さっている方に感謝しつつ、スイカ(甘い!)と酎ハイ。田んぼの上を心地よい風が渡ってきます。
昼食には、みずかさんがタイカレーを作って下さいました。
疲れた体にスパイスが刺激と元気を与えてくれます。後片付けの食器洗いは率先して担当。
ところで移住されたTさんの奥様(赤木美名子さん)はパタンナーの仕事を続けておられるのですが、さらに今回、モンペ製作会社を起こされることとなりました。
亀田縞という新潟市特産の丈夫な生地を使ったサンプルも見せて下さいました。
農作業用だけではなく、輸出も視野に入れてファッションとしても提案していかれるそうで、すでに注文も入っているそうです。
新事業の発展に期待したいと思います(育児も農作業もと多忙なご様子。どうぞお身体大切に)。
ゴミなどをまとめ、掃除して、それぞれ集会所を後にしました。
今回も地元の方々には大変お世話になりました。有難うございました。
帰途は、Sさん号とともに大島青空市場に立ち寄り(みずかさんは実家のある金沢に直行)。
地元産の野菜等が並んでいます。ここでは美味しい蕎麦なども食べられます。
さらに、六日町にある「魚沼の里」に寄ってみました。
「八海山」が運営しており、広大な敷地に酒蔵・醸造所、食堂、蕎麦店、菓子処、売店等が点在しています。
運転される方々に申し訳ないと思いつつ、クラフトビールを頂きました。
17時過ぎに帰途に。
関越道は往路ほどの混雑もなく、20時過ぎに西武新宿線の井荻駅で降ろして下さいました。たかった一、お世話になりました。
帰宅してテレビをつけると延長 12 回の裏。
茂木のサヨナラ弾で何とか3連敗は免れましたが、危うく息の根を止められるところでした(既にほとんど止まっていますが)。