こつこつ小咄まとめ(2018.9/18~21)

2018.9/18(火)
 連休明けのコツコツ小咄。
「見栄えはいいけど手軽な公約ばかりのような」
「そう菜(総裁)戦だからね」

撮影地:東京・新宿(2018.9/14)
 惣(そう)菜とは、本来は家庭で手作りしたおかずのことでしたが、今は中食(なかしょく)の代名詞。写真は某有名でデパートで購入した某有名料理店の手軽で美味しいおそう菜。
 実質的に国のリーダーを決める選挙、骨太の議論(賛否両論)が闘わされることを期待したいところですが。

2018.9/19(水)
 今夜のコツコツ小咄。
「糸瓜(へちま)と募金は似ているね」
「えっ、そう?」
「どちらも繊維(善意)が活かされますから」

撮影地:子規庵(東京・根岸、2018.9/15)
 正岡子規は明治35(1902)年9月19日、34歳で没しました。子規の忌日は「糸瓜忌」と呼ばれます。
 をとゝひのへちまの水も取らざりき(絶筆)

2018.9/20(木)
 冷たい雨の落ちる今夜のコツコツ小咄。
「並べてた獲物の魚、全部、トンビにさらわれたんだって」
「それは、かわいそ(カワウソ)うに」

撮影地:東京・練馬区(2016.6/5)
 カワウソは捕らえた魚を川岸に並べる習性があり、その様子を獺祭(だっさい)と呼びます。正岡子規は、動けないために枕元に書物などを置き散らかしていたことから、自らを「獺祭書屋主人」と称していました。
 ちなみに「獺祭」は日本酒ブームを起こしましたが、ニホンカワウソは絶滅(涙)。

2018.9/21(金)
 今週最後のコツコツ小咄。
「芥川の『蜜柑』は、無駄な言葉が一つもない短編ね」
「柑橘(簡潔)ですから」

写真:『蜜柑』(立東舎 ・乙女の本棚7)
  http://rittorsha.jp/items/17317425.html
 こんな絵本があるんですね。絵はイラストレーター・げみさん。
 明日から、7月豪雨で被災された愛媛・宇和島のみかん農家さんのお手伝いに行ってきます。