2018年10月21日(日)は味の素スタジアム(東京・調布)へ。
J2リーグ第38節は、わが故郷のチーム・徳島ヴォルティスが東京ヴェルディのホームに乗り込んでの一戦。サッカー観戦は熊本在住中のロッソ熊本(JFL、当時)戦以来てす。
開始早々に失点、後半に追いつくも終了間際に決勝点を奪われて悔しい敗戦。
接戦を制したヴェルディのサポーターは、選手と一緒にダンスするなど大盛り上り。
野球とはだいぶ雰囲気が違います。
10月23日(火)の終業後は、東京・吉祥寺の「森の食卓」へ。
井の頭公園もすっかり夜の帳が下りています。しかも、生憎と小雨が落ちてきそうなお天気。
この日、開催されたのは「カンボジアの いろいろ-黒川 豆さん帰国報告会-」と題するイベント。
森の食卓のオーナー・田中眞喜子さんは、ここ数日、体調が優れなかったそうですが、お嬢様とともに料理の準備をしていて下さっています。
豆さんは、カンボジア等の教育支援を行う公益財団法人の現地オフィス事務局長として、約1年2ヶ月プノンペンに滞在し、本年6月に帰国されました。
カンボジアという国の素顔について、豆さんが実際に見てきたこと、感じたこと等について報告を頂こうという企画です。
黒川さんとは、2013年頃から檜原村でゴマを栽培するプロジェクトでの仲間。
久しぶりの再会です(当時のメンバーも何人か参加して下さいました)。
19時過ぎに開会。
冒頭、田中さんから、森の食卓での取組みとこの日の献立等を紹介して頂きました。
バターナッツなど野菜の一部は、清水農園(武蔵野市)のものが使われています。
その清水茂さんの発声で乾杯。
食事を頂きながら、参加者一人ひとりから自己紹介。
そして豆さんから、スライドを元に報告が始まりました。この日のために準備して下さったものです。
カンボジアのマイナスイメージの一つは、苦難の歴史。
ポルポト政権下で行われた大虐殺。資料館として残されている収容所の跡、語り部の方など。恐い話です。
教師など知識層の多くも殺害されたことから、教師の育成等の面でも支援が必要となったそうです。
一方でカンボジアには、良い面もたくさん。
平均年齢は24歳(日本の半分!)、GDP は年率7%で成長。人々は、時間はルーズながら明るくて親切。
親日的で、見せてくれた 紙幣には日の丸が印刷されていました。
3つもある世界遺産(アンコール遺跡群、プレアヴィヒア寺院、サンボー・プレイ・クック遺跡群)。
特にタイ国境にあるプレアヴィヒア寺院は大好きだそうで、時間をかけても行く価値があるとのこと。
現地で一緒に働いたスタッフ(日本人は1人だったそうです。)や、子ども達の笑顔。
路上での賑やかな結婚式の様子。トゥクトゥク、長距離バス、鉄道などの移動手段。
印象的な写真が次々と映写されます。
都会と農村部との間には大きな格差。
プノンペンには高層ビルが立ち並ぶ一方、地方で一般的な高床式住宅には風呂もトイレもないとのこと。
食事は総じて美味しかったそうです(中にはちょっとここには書きにくい食材も)。
最後に、「私にとってのカンボジアは、太陽の国です。明るくて、元気で、暑くて」「機会があったら訪れてみて下さい」と話をまとめられました。
引き続き、参加者との質疑応答や意見交換。
カンボジアに旅行した経験のある方も3人ほどいて、楽しかった思い出、食べたもの(なかには驚くものも)などを話して下さいました。
地雷の多くは撤去されていること、政治状況と人々の様子、大学など教育環境のことなども。
21時を回って中締め。
ボリュームたっぷりの料理も、ほぼ最後まで綺麗に頂きました。
この世界には、飢餓や紛争、政治的な混乱など多くの問題があることは頭では分かっているのですが、なかなか自分ゴトとして捉えることはできません。
豆さんの貴重な等身大のお話で、カンボジアという国を少しは身近に(良い面も悪い面も)感じられるようになったように思います。
有難うございました。田中さんには今回もお世話になりました。
ちなみに、ライターでもある黒川豆さんのブログ「ましゅうのいろいろ」はこちら。