【豆知識】衣類の自給率の推移

日本の食料自給率は、1970年代にはカロリーベースで70%以上、生産額ベースでは90%前後であったのが長期的に低下傾向で推移し、1990年代以降はほぼ横ばいで推移しています(2017年はカロリーベース38%、生産額ベース66%)。

 食料自給率が諸外国に比べても低いことは比較的よく知られているところですが、「衣食住」と言われるように、食料と同様に生活にとって最も基礎的な物資である衣類の自給率はどうなっているでしょうか。

 リンク先の図169は、食料と衣類の自給率の推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/06/169_irui.pdf 

 これによると、国内アパレル市場における衣類の自給率は、1990年代初めには数量(点数)ベースで50%近くあったのが大きく低下し、2000年代に入ってからも低下傾向で推移しています(2017年2.4%)。
 また、金額ベースでも、1990年代は6割以上あったのがやはり低下傾向で推移しており、2015年には22.3%となっています。
 この間、国内の繊維産業は、事業所数、製造品出荷額とも約1/4に縮小しています。

 このように、衣料の自給率は、食料と比べても非常に低い水準にあるのです。

[出典等]
 農林水産省「食料需給表」
 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/fbs/
 経済産業省「繊維産業の課題と経済産業省の取組」(2018.6)
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/fiber/pdf/1806seni_kadai_torikumi2.pdf

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出所:F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-No.169
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
(過去の記事はこちらにも掲載)
 https://food-mileage.jp/category/mame/