【オーシャン・カレント】もんぺ製作所 NIIGATA

写真は「もんぺ製作所」ウェブサイトより。

東京でパタンナーとして活躍していた赤木(谷内)美名子さんが、日本酒造りをしたいというご主人とともに新潟・上越市の山間部にある大賀地区に移住されたのは2013年7月のこと。

 ここでパタンナーの仕事を続けつつ、念願であった棚田での米作りを始められました。
 翌年にはお嬢さんも誕生。

 農作業着としてもんぺを履くことが増え、パタンナーの視点から、もっと素敵なもんぺができるのではと思い始めたそうです。

 また、新潟の地で様々な方と交流するうち、流行に流されない、長く愛される確かなモノづくりをしたいという気持ちも強くなっていったそうです。
 特に、新潟の伝統織物・亀田縞と初めて出会った時は、その美しさ、優しさ、素朴さに魂が揺さぶられたとのこと。
 雪国という厳しい風土の中で生きる新潟の人々の体温と、技術の粋を、もんぺに乗せたいと決意し、2018年12月、「もんぺ製作所」を立ち上げました。

 美名子さんのもんぺは、専門学校で学んだ「服装解剖学」(人体の構造とパターンを関連付けるもの)の知識を活かして、デザイン性(シルエットの美しさ)と実用性(着心地や機能性)を兼ね備えています。
 そして染色、織り、整理加工は新潟の企業が、縫製は主に新潟の山間や海辺の女性たちが担います。ロゴマークのデザインも含め、正に「オール新潟」です。

 新潟県下を始め、各地で受注展示会も開催しています。
 私も去る5月18日(土)には、東京・吉祥寺で開催された会に足を運びました。
 紺を基調とした奥深い美しさ、着心地の良さは、近くで見て、試着させて頂くことで実感できました。

 日本有数の豪雪地に移住した女性の都会的な感性が、新潟の職人達の経験や技術と結びついて誕生した「オール新潟」のもんぺ。
 そのなかに込められた新しいライフスタイルや価値観は、新潟の山間部の小さな集落から、全国に向けて発信されています。

[参考]
 もんぺ製作所 NIIGATA
 https://monpeseisakusho.com/

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出所:F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-No.169
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
(過去の記事はこちらにも掲載)
 https://food-mileage.jp/category/mame/