【ブログ】第3回 東雲会(@千葉大・園芸学部)

2019年7月26日(土)。
 朝に紀伊半島に上陸した台風6号が接近する中、千葉・松戸へ。
 駅から徒歩で20分ほど(蒸し暑い!)。千葉大・園芸学部の100周年記念戸定ヶ丘ホールは、緑の中にあります。

この日は、千葉大・園芸学部のOBを中心に学科・学部を超えた研究会・東雲会が開催されました。
 昨年7月本年3月に続く3回目です。

 13時30分、会の主催者である斎藤 修先生(千葉大学名誉教授)の挨拶により開会。
 まずは、最近、成果をまとめた会員から自書の紹介。
 私も『フード・マイレージ』を、スライド(PPT)を用いて紹介させて頂きました。

研究会の前半のテーマは、施設園芸のイノベーション。
 最初の報告は、丸尾 達先生(千葉大学大学院)による「施設園芸のイノベーションと新たな展開方向」について。

 農業の担い手が高齢化・減少するなか、業務・加工用を中心とする野菜の将来の供給が不安視されており、施設園芸の大型化・集積化が喫緊の課題となっていること、なかでも溶液栽培専用品種の育成が最大の課題であり、植物工場を積極的に育種に活用する可能性等について説明がありました。

続いて、斉藤 章さん((株)デルフィージャパン)による「オランダの施設園芸から学ぶ技術・経営システム設計」について。
 デルフィージャパンとは、栽培に特化した民間の独立型コンサルティング会社だそうです。

 オランダの施設園芸が注目されているが、そのまま日本に導入することは無理なこと(気象条件、文化的背景、企業に対する姿勢の違い等)、オランダでは生産が激減するなか生産性が上昇していること、その背景には研究開発と知識の共有化、分業化が進んでいる等の説明がありました。


 オランダの施設園芸が注目されているが、そのまま日本に導入することは無理なこと(気象条件、文化的背景、企業に対する姿勢の違い等)、オランダでは生産が激減するなか生産性が上昇していること、その背景には研究開発と知識の共有化、分業化が進んでいる等の説明がありました。

2つの報告について斎藤先生からのコメントがあり、前半は終了。

 休憩後の後半のテーマは女性農業者について。
 まずは斎藤京子さん(家の光理事)から「女性農業者活躍の道筋」と題して報告。

 約30年前に「農山漁村女性に関する中長期ビジョン」が策定されて以来、女性の経営参画、農業委員やJA役員への就任等の成果が出てきている一方、若手女性の就農タイプ毎の育成・確保が必要であること等について説明がありました。
 また、(公社)日本農業法人協会が作成した「農業版・女性が働きやすい職場づくりポイントガイド」の紹介もありました。

続いて菅野有花さん(日本農業新聞)から「地域存続・発展のカギは女性たちにあり」と題する報告。

 労働力不足が深刻化する中で女性等への期待が高まり、農業女子プロジェクト(情報発信型PR)や農福連携の強化などの政策変化の下、個々の女性農業者のスキルアップが必要となっている状況等について紹介がありました。

最後の報告は、北島公彦さん((有)フルーツガーデン北沢、長野県)から「松川町におけるシードルに関する取組み」について。

 健康志向等からシードルが注目され海外でも市場が拡大するなか、イベントの開催、地元飲食店・商店街とのつながり、海外との交流等を通じて、南信州シードルバレー構想を推進している状況等について説明がありました。

最後に、斎藤 修先生からの全体コメント。
 リンゴの加工事業の課題(低価格販売やギフト需要の縮小等)、シードル市場拡大の可能性(売り場の確保、メニュー提案力)等についてコメントがありました。

盛り沢山のプログラムは、何とか予定の17時過ぎに終了。
 大学生協食堂に会場を移しての懇親会では、北沢さんが何種類ものシードルやリンゴワインを披露して下さいました。それぞれに味わいが異なります。

 そのシードルで乾杯して懇親会がスタート。

ご縁を頂き、2011年に大学院に通って学位を取らせて頂いた千葉大学。
 恩師の先生方や知り合いの方達と再会して親しく懇談できる東雲会は、有難い機会です。これからもお世話になります。