【ブログ】幸せだった豚、CPS15周年、箕と環、そして言葉の力

2019年10月。
 和暦では長月に入り、日毎に夜が長くなります。

 今年も長谷川 浩さん(福島・喜多方市山都)から「幸せだった豚」が届きました。
 耕作放棄地でたっぷり運動しながら、地元産の飼料で育てられた豚肉です。部位や調理方法の詳しい説明も。
  早速、焼肉や豚カツ、豚汁にして頂きました。美味しくて幸せになりました。有難うございました。

10月4日(金)の終業後は、東京・竹橋にある ちよだプラットフォームスクウェア(CPS)へ。

 様々な世代や地域の共創により、新たなビジネスや文化を生み出していくための拠点施設です。創立15周年を迎え、記念講演会と懇親会が開催されました。

午後には、奥田政行氏 (アル・ケッチャーノ(山形・鶴岡市)オーナ-シェフ)による記念講演、寺本英仁氏(島根・邑南町役場)達によるトークセッションが行われましたが、私は懇親会だけの参加です。

 19時前に到着すると、会場の結ぶ食房・しまゆし(CPS 1階)は、多くの人で賑わっていました。日本各地の「ふるさとを持ち寄る」店とのこと。
 寺本さんが主催されている「A級(永久)グルメ連合」のパンフレット等も置かれていました。

 ちなみに寺本さんの話は、8月の霞ヶ関ばたけで伺ったばかりです。

大勢の人で賑わっています。
 CPSには勉強会等で何度も来ているのですが、意外と顔見知りの方は少なく、自らの人脈の乏しさを痛感した次第。

全国各地の「顔の見える」食材による料理が次々と運ばれてきます。
 いずれも美味!
 ビールやワインも頂き、満足したところで中座させて頂きました。

「出世不動通り」を神田駅の方面に向います。
 繁華街のなかにある小さなお社が、出世不動尊。東京には、このような小さいながらも歴史ある神社が各所にあります。

 到着したのは、 47都道府県レストラン「箕と環 -MINO TO WA-」。
 「なみへい」の後継店として本年8月にオープン。日本各地の生産者や事業者を応援したい!というのがコンセプトとのこと。

47都道府県ごとのページがある分厚いメニューブックから、いくつか料理をセレクト。

 福島・会津美郷町の「ピンクドレッシングのバーニャカウダ風」は、キクイモのドレッシングで頂きます。
 福岡・小倉の郷土料理「さばのぬかだき」。
 分厚いキクラゲ(白と黒の2色)の料理も頂きました。

いずれも、都道府県毎のアンバサダーが推薦する「顔の見える」料理です。
 各地の地酒も豊富に揃っています(呑み過ぎました)。

ところでこの日は、11月4日(月・祝)に予定している「巻寿司お楽しみ会♪」の主催者のメイコさん(巻寿司大使)が、打合せに来られていました。

今回の目玉は「ロング巻寿司」とのことで、会場の広さを測っておられましたが、7メートルはありそうです。
 果たして当日は、そんなに長い巻寿司ができるのでしょうか。

さて、最近になって初めて三浦しおん『舟を編む』を読みました。「言葉の海を渡る舟」・辞書の編集をめぐる人間模様を描いたベストセラーです。

 印刷会社の担当者の言葉。
 「紙の色味や質感を言語化して開発担当者に伝えるのは、とても難しい。だけど話し合いを重ねて、思い描いたとおりの神が漉きあがったときの喜びは、なににも替えがたい」

 「死者とつながり、まだ生まれてこぬものたちとつながるために、ひとは言葉を生みだした」という表現もあります。

一方、快進撃を続けるラグビー日本代表についての、10月3日付けの日本経済新聞の記事。
 同質性の高い日本社会では「あうんの呼吸」で伝わることも、外国人が多い日本代表では言葉にすることでプレーの精度が上がる等の内容。なるほど。

 近年、言語化できない「暗黙知」の重要性が注目されていますが、「口数は多いんですが言葉が足らない」((C)きみまろ先生)私も、言葉を大事にするよう心がけたいと思う、今日この頃です。