【豆知識】国や社会に対する若者の意識

日本財団は、18歳の若者が何を考え思っているかについてのインターネットアンケート調査を継続して行っています。


 2019年9月下旬から10月上旬にかけで実施した20回目の調査では、国や社会に対する意識について調査しました。
 対象は日本、インド、インドネシア、韓国、ベトナム、中国、イギリス、アメリカの17~19歳の各1,000人です。

 リンク先の図187は、このなかの「自分の意識」についての回答結果をグラフ化したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/02/187_18sai.pdf


 一見した通り、日本は全ての項目について数値の低さが際立っています。
 例えば、「自分を大人」「責任ある社会の一員」と考える日本の若者はそれぞれ29%、45%と、他国の2分の1から3分の1の水準にとどまっています。
 また、「国に解決したい社会課題がある」と認識している者の割合は46%と、これも各国の半分程度となっています。
 「社会課題について、家族や友人など周りの人と積極的に議論している」(27%)は諸外国の半分程度、さらには「自分で国や社会を変えられると思う」人は18%と、さらに際立って低い水準となっているのです。
 なお、一方で「将来の夢を持って入いる」若者の割合も、60%と最も低くなっています。

 この結果からは、日本の若者には主体的に「社会を変えよう」という意識は、諸外国に比べて乏しいと断ぜざるを得ません。しかしながら、この結果だけから私は悲観してはいません。
 なぜなら、現実には、地域において社会を変えようと積極的に活動している若い世代の方達がたくさんおられるからです。次の「オーシャン・カレント」のコーナーでは、その一例を紹介させて頂きます。

[資料]
 日本財団「18歳意識調査(第20回-国や社会に対する意識)」(2019年11月)
 https://www.nippon-foundation.or.jp/app/uploads/2019/11/wha_pro_eig_97.pdf

出所:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
 https://www.mag2.com/m/0001579997.html 
No.187、2020年2月23日(月)[和暦 如月朔日]
 https://www.mag2.com/m/0001579997.html 
(過去の記事はこちらに掲載)
 https://food-mileage.jp/category/mame/