新型コロナウイルス禍によって経済社会は大きな影響を受けていますが、特にダメージが大きい業種の一つが飲食店(外食)です。
リンク先の図192は、全国及び都道府県のGDP(国内(県内)総生産)に占める農林水産業及び宿泊・飲食サービス業のシェアを示したものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/05/192_inshoku.pdf
これによると、全国においては国内総生産における農林水産業のシェアは1.2%であるのに対して、宿泊・飲食サービス業のシェアは2.4%(うち飲食サービス業が約8割)と、約2倍となっています。
なお、農林水産業のシェアについては、欧米先進国においてはいずれも1%前後であり、日本が特に低い訳ではありません。
グラフは都道府県別にも示しています。
農林水産業のシェアについては、農村部において高く都市部においては低くなっている(当然のことですが)のに対して、宿泊・飲食サービス業については、農村部、都市部を問わずに一定のシェアを占めていることが分かります。
私たちの食料供給において大きな役割を果たしている飲食サービス業(外食や飲食店)は、都市部、農村部を問わず、地域経済において重要な役割を果たしているのです。
[資料]
内閣府「国民経済計算」(2016年度、フロー編、経済活動別国内総生産)「県民経済計算」(2016年度)
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/h28/h28_kaku_top.html
「県民経済計算」(2016年度)
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kenmin/files/files_kenmin.html
出所:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
No.192、2020年5月7日(木)[和暦 卯月十五日]
(過去の記事はこちらに掲載)
https://food-mileage.jp/category/mame/