2020年6月6日(土)。
地元の東京・東村山市の北山公園では、今年も菖蒲が咲き揃いつつあります。
生憎と恒例の「菖蒲祭り」は新型コロナウイルスの関係で取り止めになり、人は少なかったものの、その分、静かにゆっくりと花を楽しむことができました。
8日(月)の午後は、自宅近くに一画を借りている市民農園へ。
数日、油断しているとあっという間にキュウリは30cmほどに生長。この季節、日本の風土がもたらす植物生産力の高さを再認識させられています。
雑草もどんどん伸びます(除草作業は切りがありません)。
この日の夕方は、久しぶりに奥沢ブッククラブに参加。
毎月第一月曜に開催されているこの読書会も56回目、そして3回目のオンライン開催です。
ところが、またも私のマイク付きウェブカメラは、口許に持っていかないと声を拾ってくれません(後日、メーカーに連絡して取り換えてもらいました)。
読書会の前半は、9名の参加者一人ずつからおススメ本の紹介。
『マルコムX自伝』(アメリカでのデモのニュースを受けて)、副島隆彦『もうすぐ世界恐慌』、凪良 ゆう『流浪の月』、福澤諭吉『学問のすすめ』、住野よる『君の膵臓をたべたい』、ル=グウィン『暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて』、ボールドウィン『ビール・ストリートの恋人たち』、渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ』。
私からは先日のメルマガでも取り上げた山本太郎『感染症と文明-共生への道」を紹介しました。
後半は、この日の課題本であるフローベル『ボヴァリー夫人』について感想等のシェア。
私は初めて読みました(こんな内容とは知りませんでした)。副題の「地方の風俗」の意味を質問してみましたが、みんなよく分からなかったようです。
風采の上がらない夫のシャルルに感情移入したという方も数人(私も)。
最後、恒例のUさんによる絵本の朗読はヨシタケシンスケ『もうぬげない』。
画面越しでも面白さは伝わってきましたが、やはり直接お聞きしたいと思った次第。
次回(7月13日(月))の課題本はユージーン・オニール『楡の木陰の欲望』に決まり、21時過ぎに終了。自由が丘での開催なら、帰宅するのは23時過ぎになる時間です。
普段なら手に取らないような本を読め、他の人の感想などを聞けるのが読書会の醍醐味。
次回の課題本も含め、おススメ本の何冊かを早速図書館に予約(ようやく図書館も再開しました)。
10日(水)~12日(金)は都心へ出勤。
街にも人が増えてきましたが、混んできた電車のなかには「密」を避けるためか2~3人分の席を独占する人がいたり、いささかギスギスした空気も。
東京都では、「アラート」を解除した後も感染者数は増え続けています。
11日(木)には関東など広い範囲で梅雨入り。いよいよマスクが蒸し暑くなってきました。
そのような中、13日(土)には山形・長井市の方からお米が到着。
この有名な方の有機農園も例に漏れず、コロナ禍による外食産業の不振で大量の在庫を抱えているという情報をあるメーリングリストで知り、わずかながら申し込ませて頂いていたものです。
同梱されていたお手紙には、「何とか克服できそうなのも、皆様に物心両面で支えて頂いている土台があるから」と感謝の言葉が綴られていました。
なんのなんの、支えて頂いているのは消費者の方です。
世界的なパンデミックの中でも、生産者の方からお米や野菜を届けて頂けるとは、本当に有難いことです。