6月の食育月間に、毎年、優れた活動に対する全国表彰が行われています。
今年(第4回)、ボランティア部門で農林水産大臣賞を受賞されたのが楢葉町(ならはまち)食生活改善推進員会です。原発事故の被災地である福島・浜通りで30年以上にわたって食生活改善の推進に取り組んで来られました。
2011年の東日本大震災・原発事故により楢葉町でも全町民が避難し、一時、本会も活動の停止を余儀なくされました。
しかし2014年には早くも活動を再開。特に地元住民の方々にとって重要かつ緊急な課題であった放射線と食の安全についての問題にも正面から取り組んでいます。
具体的には、サロンやミニデイサービスの機会を捉え、専門家からの講話とともに、町の食品放射線検査所で検査した自家栽培の野菜を使った食事を調理し提供し、また、研修会を開催するなどして、住民の不安の解消と正しい知識の習得を目指しています。
これらは、地域に根差した先進的なリスクコミュニケーションの実践例として注目されます。
6月27日(土)に愛知・常滑市で予定されていた全国大会(表彰式)は、残念ながら新型コロナウイルス感染症の影響で中止されたそうですが、本会をはじめ様々な先進的な取組みが全国展開していくことが期待されます。
[参考]
第4回 食育活動表彰結果(農水省HP)
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/hyousyo/4th/result.html
出所:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
No.195、2020年6月21日(日)[和暦 皐月朔日発行]
(過去の記事はこちらに掲載)
https://food-mileage.jp/category/pr/
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