(一社)日本フードサービス協会(JF)は、毎月、会員の飲食関連会社を対象として売上高等を調査しています。
これによると、2020年2月頃まではほぼ前年同月並みで推移していた売上高(全店舗)は、新型コロナウイルスの感染が拡大してきた3月は前年同月に比べ17%減少し、さらに緊急事態宣言が発出された4月には40%と大幅に落ち込みました。
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その後、徐々に緊急事態宣言が解除された5月には32%減と4月よりいくぶん回復したものの、引き続き大幅な減少となっています。
また、客数は38%減少している一方、客単価は逆に前年同月を9%上回っています。
この状況は、業態別に大きな差があります。
比較的少ない減少幅にとどまっているのはファストフードです。特にハンバーガーなど洋風ファストフードはもともと持ち帰りが大きい業態でしたが、2020年5月のファストフード全体の売上高は前年同月の1割減にとどまっており、客単価は23%上昇しています。
また、宅配ピザを含む「その他」も客単価は上昇しています。
一方、特に深刻なのは居酒屋/パブレストランで、売上高は前年同月を9割下回っており、客単価も14%低下しています。
居酒屋等でも持ち帰り販売等に取り組むなど努力されている店舗は多く、全国的に緊急事態宣言が解除されたのちの6月以降は回復することが期待されますが、ここにきて再び新規感染者が増加していることが懸念されます。
心ある外食事業者の方たちを応援したいと思います。
[資料]
(一社)日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」
http://www.jfnet.or.jp/files/getujidata-2020-05.pdf
出所:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
No.196、2020年7月5日(日)[和暦 皐月十五日]
(過去の記事はこちらに掲載)
https://food-mileage.jp/category/mame/
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