【豆知識】猛暑日の年間日数の経年変化

今年の8月は暑い日が続き、ほぼ連日、全国の多くの地域で最高気温が35℃を超える「猛暑日」となっています。
 リンク先の図199は、全国(都市化が進んだ地域を除く13地点の平均)の猛暑日の年間日数の経年変化を示したものです。
 棒グラフ(赤)は各年の年間日数(全国13地点における平均で1地点あたりの値)で、直線(紫)はこの期間の傾向線を示しています。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/08/199_moushobi.pdf

 これによると、最近30年間(1990〜2019年)の平均年間日数は2.3日と、統計期間の最初の30年間(1910〜1939 年)の0.8日と比べて約2.9倍に増加しています。全国の猛暑日の年間日数は、統計的にも増加しているのです。
 ちなみに過去最多の7.1日を記録した2018年には、熱中症により1,581人が死亡しました。

 なお、気象庁気象研究所等は、大量のデータを用いるシミュレーション手法(EA)を用いて、人為起源による温室効果ガスの排出に伴う地球温暖化を考慮しなければ、2018年のような猛暑は起こりえなかったことを明らかにしています。

[資料]
 気象庁「全国(13地点平均)の猛暑日の年間日数」
 https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html
 環境省「令和2年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」p.7〜8
 http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r02/pdf.html

出所:
 F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
 No.199、2020年8月19日(水)[和暦 文月朔日発行]
 (過去の記事はこちらに掲載)
  https://food-mileage.jp/category/mame/
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