【ブログ】イベントや勉強会(オンラインばかり)

猛暑が続く2020年8月も、処暑(23日)を過ぎて朝晩など過ごしやすくなりました。
 電車の車窓からは入道雲。珍しい草花にはハナアブ。近所のパン屋さんの名物は、塩あんパンや志村けんさんのパン。

相変わらずイベントや勉強会は、オンラインばかり。
 8月20日(木)の20時からは「配信ヒナタバー!禎ちゃんナイト0820」に自宅の食卓から参加。
 ヒナタバーは、東京・歌舞伎町にある小さな生歌バー。しばらくお邪魔できていません。
 この日はオーナーの逢坂泰精さん(シンガーソングライター)が、俳優・お笑い芸人の砂川禎一郎さんの姉・メイコさんの自宅とつないでの中継です。

メイコさん(八幡名子さん)は巻き寿司大使。
 弟さん、泰精さんともども、イベント等でお世話になった方です。

 後半には、逢坂さんが弾き語りで「くも」(リンク先(YouTube)は音が出ます)を歌って下さいました。奈良少年刑務所の詩に曲を付けたもので、何度聴いても心を揺さぶらます。
 メイコさんからは巻きずしの実演。志村けんさんの巻き寿司が美味しそうにできました。残念ながらオンラインでは、試食させて頂くことはできません(涙・涎)。

翌21日(金)は、ちよだいちば主催の「静岡県西伊豆町オンラインちょい飲み」。
 事前に「はんばた市場」から食材を送っていただいていたのですが、急用ができて当日は参加できず。

ツムブリ(アジに似た赤身魚)のづけ、イシガキダイと真イカ(スルメイカ)の刺身、ゴマサバのしめ鯖、潮かつお(鰹を塩に漬け込んだ日本古来の保存食)。
 世界農業遺産に認定された静岡水わさびとともに、後日、頂きました。
 いずれも絶品、ご馳走様でした。

8月22日(土)15時からは、農林水産省の有志主催による勉強会。
 農林水産省も若い方たちを中心に勉強会等の取組みが盛んにで、この日は休日ながら、各自、自宅からオンラインで参加です。

 この日のテーマは、田口愛さん(Mpraeso合同会社 代表取締役)による「新時代のフェアトレードを再定義しよう。ガーナと日本を繋ぐカカオ革命とは・・・」。

田口さんは現役の大学生(国際基督教大学3年)。
 幼い頃から大好きだったチョコレートの生産現場を知りたいと19歳の時にガーナに単身渡航、現地の農家さんと暮らすうちにカカオやチョコレート生産をめぐる根深い課題に気付かれたとのこと。
 MPRAESO(エンプレーソ)合同会社を立ち上げ、現地でチョコレート工場や組合の設立、流通改善等に取り組んでおられるそうです(すごい行動力に驚きました)。

 無理のない価格設定(サプライチェーン改革)、生産者の誇りと情熱を引き出せるようなブランディング等を通じて、現地の課題と魅力の両面を伝えられるようなサステナブルなフェアトレードを目指したい、と熱く語られました。

現在、田口さんは「私たちのチョコレート工場から、ガーナにカカオ革命を!」と題するクラウドファンディングに挑戦中。
 ガーナにチョコレート工場を建設し、カカオ生産者の方が農家さんが自ら美味しいチョコレートを作ることができるという夢を叶えたいとのこと。

24日(月)19時30分からは、(一社)縮小社会研究会の「茶話会」に参加。
 エネルギー消費や経済の縮小時代の技術と社会を広い視野から考える研究会(本部:京都)主催の、オンライン勉強会です。

 この日のテーマは、長谷川浩さん(母なる地球を守ろう研究所 理事長、縮小社会研究会 理事)による「放牧を公共事業に!」。

国の研究機関で有機農法の研究開発等に従事されていた長谷川さんは、2011年の原発事故を機に退職され、福島・喜多方市山都に移住し新規就農。執筆活動やNGO活動にも携わっておられるという方。
 『食べものとエネルギーの自産自消』等のご著書があります。

長谷川さんは次のように話されました(文責・中田)。
 「新型コロナウイルスが教えてくれたのは東京一極集中の弊害。今こそ地方に大移動し、みんなで耕そう。極端気象や獣害の抜本対策にもつながる。維持しきれない棚田や段々畑は放牧地に」
 「自分も山羊や豚の放牧を行っている。山羊はクズや桑も食べて除草してくれる。豚にはくず米や酒粕等を与えている」
 「放牧を広げていくためには、種畜の確保、感染症対策(野生動物との境界の明確化)、不在地主や所有者不明農地対策が必要」
 「感染症対策の基本は健康な家畜を育てること。人間と同じ。囲い、閉じ込めるだけでは感染症は防げない」
 「行政が責任を持って放牧農家の生計を保証すべき」

 そして、「今は文明の転換点。これから10年で人類の運命が決まる。
 具体的にはグローバル化から再ローカル化、大都会一極集中から地方分散、消費社会から生産消費者+贈与の社会への変革など、21世紀の適した価値観と仕組みへの転換が必要」等と熱く訴えられました。

長谷川さんは「母なる地球を守ろう研究所」を設立され、母なる地球を守る方法について一緒に考えようと呼びかけられています。
 会員を募集中、様々なセミナーや販売事業等も予定されているそうです(放牧豚のお肉は絶品です)。

 この日の「茶話会」でも、(このような会に参加されるのですから環境問題等に意識の高い方ばかりなのでしょうが)肉食や放牧について必ずしも十分な理解が得られていないことを実感。
 長谷川さんのような、理論だけではなく、実践にも根差した情報発信等の取組みが、ますます重要になってくると思われます(私も久しぶりに山都に伺いたいと思います)。

それにしてもオンラインは便利だし、それなりに楽しいですが、発言するのに目配せができないなど、いささかストレスもたまりますね。
 リアルなイベント等に気兼ねなく参加できる日が来るのを、待ち遠しく思う今日この頃です。