【ブログ】岩手の鹿肉と福島の干物、地層処分と紫外線、社会的投資戦略、おしどりさん

2021年に入って日本海側や北日本での豪雪が伝えられる中、東京地方はカラカラの冬晴れの日が続いていましたが、1月28日(木)は大きな牡丹雪。
 かなり降りましたが積もることはありませんでした。

 翌29日(金)の日比谷公園。
 梅のつぼみは膨らみ、菜の花は早くも咲き誇っています。TOKYO 2020のタペストリーは、やや色あせてきたような。

このようななか、1月26日(火)の朝は恒例のポケマル・オンライン車座を視聴。
 この日のゲストである岩手・大槌町の(株)大槌ジビエ momiji の兼澤幸男さんは、お母さまを津波で亡くされたとのこと。大震災から間もなく10年の節目です。
 早速、鹿肉を注文。28日(木)に到着したのをしゃぶしゃぶにして頂きました。柔らかく、まったく臭みなどはありません。ご馳走様でした!

お肉ばかりではバランスを欠くので、福島・いわき産の「節分・干物詰合せ」も注文。Twitterで小松理虔さん(地域活動家、ライター)が紹介されていたものです。
 30日(土)に到着。ヒイラギの枝も同梱されている心遣いが嬉しい。早速、ミズカレイと秋刀魚の味醂干しを頂きました。ご馳走様でした!

ところでこの間、様々なオンラインの勉強会等にも参加。自宅から参加できるので便利は便利です。

 2021年1月25日(月)19時からはNPO市民科学研究室(市民研)入門講座
 林 衛さん(富山大学人間発達科学部)による「高レベル放射線廃棄物の地層処分は正しい選択か?」。

 ご自身で調べた資料と、説明会等に参加された経験等を基に、
 「『トイレなきマンション』のトイレの費用が語られなかったのは安全神話があったからではないか。住民説明会も不十分で学術会議の提案(『暫定保管』)への回答もない。科学技術面でも市民社会における意思決定の面でも問題が大きい」等と話されました。
 引き続き、参加者の間で意見交換。様々な意見を交わすこのような機会は重要です。

市民研関係では、27日(水)19時からの「シリーズ・著者に尋ねる」の第1回にも参加。
 ゲストは『紫外線の社会史-見えざる光が照らす日本』(2020.5、岩波新書)の著者、金凡性(キム・ボムソン)さんです。
 キムさんは韓国生まれ、東京大学大学院を修了され現在は広島工業大学環境学部教授を務められています。

膨大な史料(百科事典や雑誌まで)を分析した結論は、「紫外線に対する認識や行動の変化の背景には、科学・技術と社会・文化との相互作用が存在する」「科学的な常識は時代によって大きく変わる」ということのようです。
 この日も、参加者との間で活発な意見交換がありました。

2021年1月31日(日)13時30分からは「経済・財政・金融を読む会」(第5回)に参加。
 白川真澄さん(ピープルズ・プラン研究所)の進行による開会に続き、大学で経済学を教えておられる大河 彗先生が「社会的投資戦略を巡って」と題して報告。
 『思想』2020年8月号所収の諸富徹、宮本太郎両氏の論文をベースにして、分かりやすく解説して下さいました。

 20名以上の参加者との間で活発な意見交換。
 経済成長の位置づけ(定常経済論や脱成長論との関係)、ベ-シックインカム(原資を含め)、スウェーデン型モデル(同一賃金・同一賃金、職業訓練プログラムと手厚い失業給付、無償教育制度)の有効性、福祉・介護など人手不足が深刻な部門で賃金が上昇しない理由等について、20名以上の参加者との間で質疑応答と意見交換が行われました。

17時近くまでの長丁場のイベントでしたが、様々なキャリアの参加者による活発な意見交換で、充実した時間となりました。
 大河先生、今回も分かりやすい説明を有難うございました。

 ところでこの週末の東京地方は快晴。
 散歩に出ると、夕焼けに染まる空に富士山の姿を望むことができました。

同日(2021年1月31日(日))22時からは、おしどりマコ&ケンさんの講演会「フクシマの今とこれから」をzoomで視聴。
 主催は、在外邦人による脱原発ネットワーク・よそものネットです。

ご夫妻のお笑いコンビは、東電福島第一原発事故以降、東京電力の記者会見を始め、各省庁や 地方自治体の検討会や意見交換会に参加するとともに、被災地にも頻繁に足を運び、その綿密な取材結果を様々な媒体で公開されてきました。
 私も何度か講演会に(寄席にも)足を運んだことがあります(どちらも面白いです)。

アップデートされたデータに基づき、実際の動画や音声も交えたお話は、甲状腺検査の問題点、怒号が飛ぶ説明会の模様、避難が遅れたために被曝した飯館村の住民の方の手記など。
 深刻な内容ながら、持ち前のパワーと明るさで一気に語って下さいました。最後にはサービス(?)で大好きなアコーディオンと針金アートのネタも披露して下さいました。

 ただ時間は足りず、改めて機会があれば話を伺いたいと(ネタを楽しみたいと)思った次第。