去る3月2日(火)、国際エネルギー機関(IEA)は2020年までの二酸化炭素(CO2、エネルギー起源)排出量を公表しました(リンク先の図213)。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2021/03/213_IEA.pdf
これによると、2020年の世界のエネルギー起源のCO2排出量は315億トンとなり、前年から5.8%(20億トン)減少しました。これは第2次世界大戦以降で最大の減少幅であり、絶対量としては欧州連合の排出量に相当し、人類の歴史上前例のないものとのことです。
特に、新型コロナ感染症の拡大に伴うロックダウン等により、国際及び国内移動が制限されたため、運輸セクターのCO2排出量は14%と大きく減少しています。
感染症という予期せぬ(望まない)要因によるものとはいえ、世界のエネルギー消費量(CO2)は右肩上がりで推移するものであるといった「常識」は、否定されたのです。
もっとも2020年12月には前年同月比2%の増加に転じており、IEAは「2021年には一転して著しく増加するリスクがある」という警鐘も鳴らしています。
[資料]
IEA“Global Energy Review: CO2 Emissions in 2020”
https://www.iea.org/articles/global-energy-review-co2-emissions-in-2020
出所:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
No.213、2021年3月13日(土)[和暦 如月朔日]
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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