私はラジオ大好き人間なのですが、最近のお気に入りは「暁(あかちち)で~びる」(ラジオ沖縄、毎週月~土の5時~7時前)。
「夜明けですよ」という意味で、舞踏家・歌手の親子(母親と息子)による全てウチナーグチ(沖縄方言)のトークと、音楽は沖縄民謡ばかり。
(ヒヤリングできた範囲では)予定されていた親子のコンサートも秋に延期されたとのこと。沖縄の感染拡大も深刻なようです。
スポンサーに防音工事の会社が入っているのも、沖縄らしいかなとも。
(そういえば、頑張っているお母さんと息子さんって、身近なところにも・・・)
2021年6月7日(月)は、都心に出かける所用もあってランチは東京・神田へ。
「47都道府県レストラン・箕と環 -MINO TO WA-」は、日本各地の生産者、事業者の方たちを楽しく応援するお店として2019年8月にオープン。
地域活性のための店として有名だった「なみへい」の後継店ですが、開店から半年ほどでコロナ禍に見舞われることに。。
緊急事態宣言の下、現在はランチとテイクアウト中心の営業です。
月替わりのランチ、6月は4種類(佐賀・鹿島市定食、群馬定食、熊本定食、富山きときと定食)。店頭には詳しいメニューが掲げられています。
私は「富山きときと定食」をチョイス。
ウマヅラハギの刺身は、肝を溶いた醤油にちょんととつけて頂くとプリプリの食感がたまりません。ミシマオコゼというのは初めて頂いたかも。ふわふわと淡白な白身の唐揚げです。
新湊かまぼこは赤巻きと昆布巻きの2種類。地元の名産です(なつかしい)。とろろ昆布は富山の伝統的な食文化のひとつ。おにぎりにして出して下さいました。具だくさんのお味噌汁も。
メニューには詳しい説明が掲載されています。地元ゆかりの方に繋いで頂いたという「顔の見える」食材とのこと。
熊本定食の中から、あか牛と里芋のコロッケを単品で追加。
これは、かつて熊本在勤・在住中にお世話になった方が手掛けておられるもの。お元気で頑張っておられるようです。
妻が選んだ群馬定食のメインは、上州高原どりのつくね風ハンバーグ。
いずれのメニューも、生産者が見える食材にこだわり、手の込んだ料理ばかり。ファストフードやチェーンの定食屋さん(便利で安価でそれなりに美味しいですが)にはない、生産者やお店(川野元基店長さん)の心のこもったリッチな時間を楽しむことができました。
ご馳走様でした!
なお、現在の営業は火~金(緊急事態宣言中は月曜も営業)、ランチは11:30〜15:00、ディナーは17:00〜20:00。アルコールの提供はありません。
休日やコースの予約など、詳しい営業内容はお店までお問い合わせください。
6月11日(金)の朝の出勤前は、同じ「箕と環」へ。
元基店長のお母さま・川野真理子さん(元なみへい店長)は、マルシェ出店やネットショップ(なみへい村の故郷便)等で地域の心ある生産者・事業者の方たちの応援を続けていらっしゃいますが、今月から新たに「朝カフェ」を始められたのです。
「65歳からの一人起業」とのこと(真理子さんのブログはこちら)。
さすが、カフェと言っても簡便なメニューではありません。
長野・小海町の天然酵母食パンのトーストには、バター、はちみつ、マーマレードから2品がつきます。
そして「まごわやさしい」和の小鉢が2種類。
ひとつは、陸奥湾の貝柱と、岩手・田野畑村の原木椎茸が入った野菜たっぷりスープ。大ぶりのホタテ貝柱がゴロゴロ入っています。椎茸や野菜のエキスと相まって深い味わいです。もう一品は、岩手・普代村のすき昆布と津軽(真理子さんの地元)の姫竹の子の炒め物。これも優しい味です。
飲み物もつきます(珈琲、玄米茶など7種類ほど)。
頂きながら、真理子さんの話を伺いました。
緊急事態宣言下で中止されているマルシェもあるそうで、つながりのある地域の方たちの特産品を少しでも多く仕入れて売って応援したい、ロスも出したくない、という思いがカフェ開店の動機だったとのこと。
腰や首が痛いとこぼしながらも、「これからも地域活性に携わる仕事と生活を楽しみたい」と語っておられました。
お身体大切に。ご馳走様でした!
その11日(金)も蒸し暑い一日。東日本は梅雨入りを忘れてしまったかのよう。
終業後は、久しぶりに東京・北品川へ。
旧東海道品川宿の商店街には、昔ながらの青果店、鮮魚店、履物屋さんなどの個人商店が多く残っています。一方で新しく案内所やゲストハウスがオープンするなど、懐かしくも活気あるまちです。かけっぱなしの東京オリパラのタペストリは、やや色褪せてきたような。
京急・新馬場駅近くにあるのが炭火焼居酒屋・裏馬場(うらばんば)。
何度も仲間で宴会をしたお店ですが、ここも現在はランチとテイクアウトの営業です。
さっそく焼き鳥の盛り合わせを焼いてもらいました。
暑い中を品川駅から歩いてきたこともあり、待っている間に一杯ビールを飲みたいところでしたが、ここもアルコール提供は行っていないとのこと。
大声での宴会はともかく、一人や少人数で静かに飲むのであれば感染リスクもないと思われるのですが、何とかならないものでしょうか(個人の感想です)。
名物の鶏皮サラミ(これはおススメ!)と、冷凍のジビエ餃子とともに持ち帰り。炭火焼は焼き立てこそ美味しいのでしょうが(それでも美味しかったです)。
冷凍のジビエ餃子には、詳しいレシピ(焼き方)が添えられています。このお店は、かねてジビエにも力を入れておられますが、テイクアウト用に冷凍品の販売も始められたとのこと。
翌日、レシピ通りに焼いてみましたが、これも美味! 互層様でした!
でも、冷たいビールや炭火焼などとともに、お店で食べられるような日が早く来ることを願います。
コロナ禍は幅広い経済活動に影響を与えていますが、特にダメージが大きいのが飲食店です。飲食店の売上げ減は、食材の生産者や酒類の販売店にも大きな悪影響を及ぼしています。
時短やアルコール提供自粛などの制約の中で(要請に従わないお店もあるようですが)、苦心しながらも、工夫しつつ、真面目に頑張っておられる多くの飲食店があります。
私もなかなか行けませんが、頭が下がる思いです。
(付記)
ところで6月12日(土)18時からのテレビ朝日「人生の楽園」に、かねてお世話になっている石川敏之さん(ゆっくり農縁、東京・あきる野市)が登場!
自然農法で野菜等を栽培されている石川さんの、お弁当屋さん、飲食店、固定種の種屋さん、映画の自主上映や自然農法の仲間などとの間で、ゆっくりと確実に「縁」(地域の循環)をつむいでおられる様子が描かれていました。
あきる野の農園ならぬ農「縁」、以前から思っていたのですが、一度訪ねさせて頂きたいものです。