【豆知識】都道府県別にみたGAP認証数

2020東京オリンピック・パラリンピックは、日本の食や農業生産にも一つの転機を与えました。選手村で提供される料理等について、持続可能性に配慮した農産物の調達基準としてGAPが取り入れられたのです。
 GAP(ギャップ、Good Agricultural Practices、農業生産工程管理)とは、農業生産の適正な手順等を定め、その基準を順守している生産者や作物を認証することで、食品安全や労働安全、環境保全等を確保しようという取組みです。

(一財)日本GAP協会によると、2021年3月末時点のASIAGAP及びJGAPの認証数は2121となっています。これには海外の11を含み、また、これらとは別にGLOBALGAPの認証が2020年12月末時点で692あります(それぞれの違い等は資料をご覧下さい)。

リンク先の図222の棒グラフは、ASIAGAP及びJGAのP認証数を都道府県別にみたものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2021/07/222_GAP.pdf

また、赤いドットは全国の認証数に占める当該都道府県のシェアを示しています。
 これを農業経営体数のシェア(黒いドット)と比較すると、北海道、福島県、静岡県、三重県、鹿児島県等で、GAP認証の取組みが進んでいることが分かります。
 特に東京電力福島第一原発事故の被害を被った福島県は、もともと有機農業等の取組みも盛んな地域でしたが、GAPにも積極的に取り組んでいる状況が見て取れます。

[資料]
 (一財)日本GAP協会「都道府県別・国別 認証数(2021年3月末時点)」
 https://jgap.jp/farm/#FARM_no
 農林水産省ホームページ「農業生産工程管理(GAP)に関する情報」
 https://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/gap/

出所:
 F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
 No.222、2021年7月24日(土)[和暦 水無月十五日]
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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