総人口が減少し東京圏への一極集中が進むなかで、「関係人口」が注目されています。
「関係人口」とは、観光(交流)以上、移住(定住)未満の、地域と様々なかたちで関わる人々のことで、地域の人と交流するイベントや体験プログラムの企画・運営・参加、地域の企業等での就労、副業・テレワーク、ボランティアなど、そのかたちは多様です。
リンク先の図225は、人口1万人当たりの関係人口の人数と、2012年から2019年までの8カ年の田園回帰の状況(三大都市圏からの転入超過回数)について図示したものです(出典は国土交通省資料)。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2021/09/225_kankei.pdf
これによると、その地域を訪問している関係人口の人数が多い市町村ほど、三大都市圏からの転入超過回数が多いことが見て取れます。つまり、様々なかたちでの関係人口が増加することが、移住・定住の促進にもつなかっていることが伺えるのです。
なお、関係人口の来訪が多く、転入超過回数が多い市町村では、外部の人を受け入れる環境を整えていることが影響していると国土交通省は推測しています。
[資料]
国土交通省「関係人口の農林漁業及び農山漁村への関わり」
(農林水産省「新しい農村政策の在り方に関する検討会」第9回(2021.3/18)資料)
https://www.maff.go.jp/j/study/nouson_kentokai/attach/pdf/farm-village_meetting-175.pdf
出所:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
No.225、2021年9月7日(火)[和暦 葉月朔日]
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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