2021年12月4日(土)、今年も新潟・上越市大賀から棚田のお米(コシヒカリ)が届きました。
日本海からの風が届く標高210mの棚田は昼夜の温度差が大きく、小粒ながら野性味あふれる味とのこと。梅干しも入れて下さっています。有難く頂きます。
かつて稲刈りに訪ねた時のことが懐かしく思い出されました(コロナもあってしばらく伺えていません)。
12月5日(日)は、友人のウマさんに誘って頂き山梨へ。
近くの駅まで車で迎えに来て下さいました。中央道は空いていて快適。前方には雪をかぶった南アルプス。こんなに山がきれいに見えることは珍しいそうです。
八ヶ岳の姿が大きくなってきた9時過ぎ、目的地の北杜市高根町に到着しました。
この日は、白倉 篤さん主催の「趣味のお漬物づくり♫」イベントの開催日。ふだんはご家族でされている漬物づくりを、みんなで体験してみようという内容です。
主催者の白倉 篤さんとは初対面でしたが、気さくに暖かく迎えて下さいました。
白倉さんは、東京で公務員をされていましたが、この実家に戻られ、現在は薬剤師をしながら農業を営まれています。年間を通じて様々なイベントも開催されており、その様子は白倉さんが管理されているFBグループ「裏山公開版」に掲載されています。
この日の参加者は、二人の小学生を含めて10名ほど。
名古屋から移住された親子、横浜とこの地に二地域居住されている男性など。魅力的な土地のようです。
この日は風もなく(強くて冷たい「八ヶ岳下ろし」が吹く日が多いそうです)、暖かい日差しが降り注いでいます。それでも空気はきりっと澄んでいて、身が引き締まるようです。
微生物の増殖や抑草効果を実験中という水張り田んぼには、薄く氷が張っています。子どもが長靴をはいた足を、そろそろと伸ばしていました。
漬物にする野菜の収穫。農薬や化学肥料は使用していないそうです。
大根だけで何種類もあり、色や形も様々で子ども達も大喜び。野沢菜、長ネギ、唐辛子なども収穫しました。
大根は水洗いして皮をむき、適当な大きさに切っていきます。小学生の女の子は普段からお手伝いをしているらしく、包丁も危なげありません。
白菜は、白倉さんが3日ほど干して準備していたしんなりしたものを使います。
唐辛子はハサミで細かく切っていきます。ニンニクは薄くスライス。
白菜、大根、野澤など、好きな野菜をバケツに詰めてまずは重さを測り、その3%の塩を計量しておきます。
白菜は根元の葉の間に塩を摺り込むようにして、ビニールを敷いたバケツの底に押しつけるように並べていきます。その上に唐辛子、にんにく、塩昆布を振りかけ、さらに切ったカラフルな大根を並べます(生でつまみ食いすると、梨のような美味しさでした!)。
ここでも塩とトウガラシなどを振って、最後に、長い茎と葉を丸めるようにして野沢菜を乗せます。
残りの塩を振り、ビニールをひもで縛って中ブタを置き、洗ってビニールで包んだ重石を載せて出来上がりです。
徐々に水分が出て、かさは減っていくとのこと。
数日後から数か月にかけて食べられるそうですが、食べる時には、一度、流水で洗った方がいいそうです。
漬物づくり会場の隣には、白倉さんの手作りというツリーハウスや長い長いブランコなどもあり、子ども達には退屈しない遊び場にもなっています。
白と黒の、姉妹のヤギもいます。ヤギーズと呼ばれているとのこと。
漬物に使った野菜のくずを美味しそうに食べてくれました(白菜の白い部分は今イチお好みではないようです)。ヤギさん達のお陰で、この日の食品ロスはゼロです。
昼食のほうとうの準備も始まりました。
木や竹、木炭で火を起こします(完全に再生可能エネルギー)。白倉さんの弟さん(明さん)は、特製の燻製(鶏やチーズなど)を作って下さっています。
白倉さんは大きな包丁でほうとうを切っていきます。
原料の小麦粉は、自家産の小麦を自家製粉したものだそうです。
カボチャなどの野菜を煮込んでから、ほうとうを投入。贅沢にもスモークチキンも入れます。これも自家製の味噌(手前みそ)で味付けし、さらにネギなど青みを添えて完成!
取り分けて下さり、みんなでテーブルを囲んで「頂きます!」。
一般的なイメージに比べ、かなり太くて団子のようなほうとうは、この家の伝統的な調理法なのでしょうか(伝家の「ほうとう」?)。
八ヶ岳も望める最高のロケーション。
しかも食材も調理エネルギーも、ほとんどが自家産です。今さら声高にSDGsなどと叫ばなくても、ここでは昔から循環的な暮らしが実現しているのです。
体が芯から温まったような気がしたのは、ほうとうが熱々だっただけではないようです。
さらに、希望する方には、持ち帰り用の野菜も分けて下さいました。白倉さんのアドバイスで、良さそうなものを自分で収穫します。
東京のスーパー等に比べると値段は格段に安く、ビニール包装等も不要で、もちろん鮮度や安心感は比べるべくもありません。
振り返ると、氷の解けた水張り田んぼの水面に、八ヶ岳の雄姿が映っていました。
14時過ぎに現地を出発。帰途は前方から富士山が迫ってきます。
「こんなに空いていることはめったにない」(ウマさん)そうで、渋滞もひどくなく、17時過ぎには帰宅できました。
ウマさん、誘って下さり有難うございました。
数少なくなっている「リアル」のイベントで、多くの人と直接顔を合わせて交流できることの喜びを再確認できました。
白倉 篤さん・明さん、今回は大変お世話になり有難うございました。少しずつ漬物を頂くたびに、八ヶ岳の景色と現地の澄んだ空気などの記憶が蘇ってくると思います。
参加者の皆さまとも、貴重で楽しい時間を共有できたことにお礼申し上げます。
また、お伺いさせて頂く機会もあるかと思います。その節はとうぞよろしくお願いします。