輸入食料(及び輸入食料を原料とした加工品)の値上げが続くなか、国内農産物の価格は総じて低迷が続いていますが、一方で、国内の農業生産に必要な資材の価格は上昇しています。
リンク先の図243は、国内の農産物価格指数と農業生産資材価格指数の推移を示したものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2022/05/243_kakakusuii.pdf
これによると、2022年3月の農産物価格指数(2015年=100)は総合で111.3と、近年ほぼ横ばいで推移しています。
しかし米については、2019年頃に比べると20%以上低下しており、逆に野菜価格については、最近、上昇がみられます(次の「オーシャン・カレント欄」参照)。
一方、農業生産資材価格指数は総じて上昇傾向で推移しており、2022年3月の総合指数は109.5と、近年、2〜3割高くなっています。
これは、原油はもとより、飼料用とうもろこしや大麦、化学肥料の主な原料であるリン酸アンモニウム、塩化カリ、尿素が、いずれもほとんど全量を海外からの輸入に依存しているためです。
コロナ禍、ウクライナ危機、中国の需要急増等による国際的な資源価格の高騰と、円安の進行が、国内の農業生産に必要な資材価格を上昇させているのです。
食料の安定供給を確保していくためには、国内農産物価格の低下に歯止めをかけるだけではなく、国内における循環資源の利活用を推進していく必要があります。
(資料)
農林水産省「農業物価指数(令和4年3月)」
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/noubukka/attach/pdf/index-21.pdf
出典:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
No.243、2022年5月30日(月)[和暦 皐月朔日]
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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