
農林水産省は、毎週、小売店における主な野菜価格の動向を調査し公表しています。
具体的には、キャベツ、ねぎ、レタス、ばれいしょ、たまねぎ、きゅうり、トマト、にんじんの8品目を対象に、毎週1回、各都道府県10店舗の量販店(全国470店舗)を調査員(農林水産省が委託する民間調査機関の調査員)が訪問して調査しているものです。
去る5月24日に発表された最新の調査結果によると、5月16日の週(16〜18日)のたまねぎの小売価格(全国平均)は1kg当たり550円と、前週に比べると5%低下したものの、平年(過去5年平均)の2.2倍という高い水準で推移しています。
これは、最大の産地である北海道において、昨年夏の干ばつの影響で収穫量が減少したことに加え、後続産地である佐賀など西日本産地においても低温や干ばつの影響で肥大が進んでいないためです。また、作付けを中止した高齢農家等が多かったことも影響しているとも言われています。
さらに、輸入価格についても、最大の輸入相手国・中国のロックダウンの影響により上昇しています。
このように、野菜の価格についても、国内の気象条件や生産構造に加えて、国際的な様々なリスクに直面しているのです。
(参考)
農林水産省゛食品価格動向調査(野菜)」
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/kouri/k_yasai/h22index.html
出典:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
No.243、2022年5月30日(月)[和暦 皐月朔日]
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