【豆知識260】コロナ禍が外食産業に与えた打撃

2021年1月15日、新型コロナウイルスの感染が国内で初めて確認されて以降、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が累次にわたって発令され、営業時間の短縮等が要請された飲食店は、大きな打撃を受けました。
 リンク先の折れ線グラフは、外食産業の売上金額の推移(2000年=100)を業態別に示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2023/02/260_gaishoku.pdf

2000年代、なだらかに増加していた売上金額は、新型コロナウィルスが確認された2020年から21年にかけて激減しました。
 22年は、3月に営業制限が解除され、価格改定もあったことから前年比113%とやや持ち直しましたが、コロナ禍前の19年の水準には戻っていません(19年比94%)。
 この動きには業態間の差が大きく、酒類の提供制限を直接受けたパブレストラン/居酒屋は、コロナ前に比べると半減していることが分かります。

棒グラフは店舗数の推移を示したものです。
 パブレストラン/居酒屋は、実は2010年代半ばからなだらかに減少傾向で推移していたのですが、コロナ禍により、店舗数も大きく減少したのです。
 残念ながら、とことん生産者や産地にこだわった美味しい料理を提供して下さり、私も何度かお邪魔した飲食店の一軒も、昨年末に閉店となってしまいました。

データの出典:
 (一社)日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査 令和4年(2022年)年間結果報告」(2023年1月25日公表)から作成。
 http://www.jfnet.or.jp/files/nenkandata-2022.pdf

出典:
 F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
 No.260、2023年2月5日(日)[和暦 睦月十五日]
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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