【ブログ】2023年の梅雨どき雑記

2023年6月8日(木)、気象庁は関東甲信地方が梅雨入りしたと発表。各地で激しい雨の日があると思うと、晴れ間には真夏日も。年々、気候変動が激しくなるようです。
 以下、個人の備忘録的に。

6日(火)は地元・東村山市内にある北山公園へ。昨年、コロナ禍の影響で3年ぶりの再開となった菖蒲祭りは、今年は模擬店も出るなど賑わいを取り戻しています。
 固有種の北山乙女、山形県長井市との交流田も。

11日(日)は、第91回ブッククラブに参加。久しぶりのリアルでの会は、世話人の方が目黒の自宅マンションの集会所を借りて下さいました。
 課題本は夢野久作『瓶詰の地獄』。
 短編集の他の作品も含め、予想していた通りの(以上の)不気味さ。本の交換会では、興味深い本を頂き有難うございました。
 終了後は、目黒駅近くのお洒落なオープンテラスのイタリアンでワインなど。

翌12日(月)夜は、新宿・歌舞伎町のヒナタバーへ。
 巻き寿司大使・八幡名子さんのお寿司を頂きました。色もカタチも(けろけ~ろ)、もちろんお味も素敵です。ご馳走様でした。オーナーの逢坂さん、楽しい時間を有難うございました。

12日(火)は世田谷・桜新町へ。
 月2回のペースで開催されてきた「農あるまちづくり講座」のためにこの地に来るのも、この日を含めてあと2回。
 ということで、長谷川町子記念館/美術館へ。企画展「町子の動物ワールド」開催中。町子さんは動物に優しい人だったようです。お茶の間(卓袱台やお櫃)を再現した展示なども。

第7回「農あるまちづくり講座」の講師は、高橋智之さん(高橋農園)と西山妙弥さん(Gift de Wine)。
 地元の農家の方と、渡仏までしてソムリエの資格を取られた若きお二人の「マリアージュ」による地産地消の実践のお話。率直な発言、会場からも積極的な意見などで盛り上がりました。JAの方など多様な方が参加されていれば、さらに議論は深まったものと思われます。
 いよいよ来週(27日)が最終回。お二人の現場もお訪ねしないと。

16日(金)の19時30分からは、小農学会のオンラインセミナーに参加。
 テーマは「『振り返れば未来』(山下惣一さん著、佐藤弘さん聞き手)を読み解く」番外編。本論とはやや逸れた養蚕や「夜這い」の話題で盛り上がりました。
 個人的に興味があったのは、山下さんが太宰治『思ひ出』(「晩年」所収)を読んで「これぐらいなら俺でも書けると思った」という部分。山下さんは文学者としても一流というか、天才だったのかも知れません。

17日(土)の14時からは、NPO法人コミュニティスクール(CS)まちデザインの第17回通常総会に出席。「第6次3ヵ年活動・事業計画」が承認され、新役員体制も発足。
 ご多分に洩れず運営には厳しい面もあるようですが、市民講座等には私も何度も参加し、勉強させて頂いています。

なお、7月15日(土)に練馬・白石農園で開催する「親子で食農体験 採りたて夏野菜を食べてみよう!」は、食と農の市民談話会(Season3 第3回)に位置づけ、募集等に協力させて頂いています。興味を持たれた方は、ぜひお申込み下さい(大人だけの参加も可)。

20日(火)の20時からは、ナマケモノ倶楽部主催のオンラインイベント「エシカルの奇跡~イタリアと日本の食・農、暮らしムーブメントに学ぶ」を視聴。

進行の辻 信一先生による「明日は世界ローカリゼーションデー。エシカルとローカルを結びつけることが重要」との言葉により開会。

『エシカルの奇跡-マフィアからエシカルへ』の著者・島村菜津さんからは、
 「シチリアの景色を眺めて、エシカルと環境が結びつくことに腑に落ちた。同じ島国の日本も学ぶことは多い」等の説明。学生が真夜中に街中に貼ったという反マフィアのステッカーの写真も見せて下さいました。

末吉里花さんが「寝ても覚めてもエシカル消費の普及のことを考えている」と発言されたのに、島村さんは「楽しいのが社会活動の原点ではないか」と。

この間、本も何冊か読みましたが、何といっても衝撃的だったのは遠藤 誉『チャーズ』
 旧満州国の首都・長春は、戦後、ソ連軍の略奪を経て国民党軍の支配下に置かれ、さらに共産党軍によって鉄条網(卡下(チャーズ))で包囲・食糧封鎖されます。
 その地で生まれ、幼い時間を過ごした著者の、筆舌に尽くせない凄惨な経験。その著者は、ロシアによるウクライナ武力侵攻の蛮行のニュースに接してPDSDが再発したとのこと。

 以前にNHKのラジオ深夜便で聞いてショックを受けながら、なかなか手にとる勇気がなかった本ですが、何とか読了。もっとも家で夜に読む気にはなれず、梅雨の晴れ間に近所の公園で読みました。

写真中央は遠藤誉さんのYahooニュースの記事から。

先日、長谷川町子記念館で『サザエさん』の求めてきた初版本(復刻版)。
 昭和21(1946)年4月から夕刊フクニチに連載された本作品には、満州からの引揚者や戦災孤児が題材になっています(配給や闇市も)。これらが、当時の日本人には身近であったことが偲ばれます。
 「先の大戦の経験者のことを分かろうとする努力さえすれば、人間は捨てたものではない。そうでなければ、人類は呪われた存在になるのでは」との澤地久枝さんの言葉も、思い起こされました(ETV特集「ミッドウェー海戦」)。

20日(火)には、散歩の途中で東村山・野口町のS農園の直売所に立ち寄り。かねて八王子・ユギムラ牧場の鈴木亨さんから紹介して頂いた場所です。
 スイートコーンと枝豆を求めさせて頂きました。究極の地産地消・直売所が近所にあるのは有難いことです。

 自宅近くに一画を借りている市民農園では、オクラとともに、いわきで種を頂いてきたコットンがすくすくと生長。咲き揃うのが楽しみです(花は似ていて見分けがつきません)。
 トマト、ナス、キュウリ、ピーマン等は収穫が始まりました。有難いことです。
 枝豆も今のところサヤはたくさん着いていますが、果たしてS農園のもののように立派に太って収穫できるかどうか。

そのようななか、21日(水)には第211通常国会が閉会。入管法改正(?)法、LGBT理解増進(?)法等が成立。高浜など原発再稼働の動きも本格化しつつあります。

 この日は夏至でもありました。懸命に葉を伸ばしてきた畑の草たちも、この日を境にいっせいに花や種を着け始めます。