【豆知識269】東京圏在住者の地方移住への関心

内閣府は、新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関するインターネット調査を定期的に行っています。
 リンク先の図269は、本調査における東京圏在住者の地方移住への関心の推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2023/06/269_iju.pdf

これによると、新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた2020年5月の段階では、東京圏在住者(全年齢)のうち地方移住に関心のある人は30.2%でした。この割合はコロナ禍の下で徐々に増加し、2023年3月調査では35.1%(強い関心がある4.5%、関心がある9.7%、やや関心がある21.0%)となっています。
 これを20歳代についてみると、地方移住に関心のある人は2020年5月時点で39.2%と全年齢平均より9ポイント高く、コロナ禍の下で平均を上回って上昇し、2023年3月時点では44.8%(強い関心がある7.1%、関心がある13.5%、やや関心がある24.3%)と、平均を10ポイント近く上回っています。
 なお、別の問によると、地方移住に関心がある理由としては「人口密度が低く自然豊かな環境に魅力を感じたため」「テレワークによって地方でも同様に働けると感じたため」をあげる者が多く、一方、「仕事や収入」を懸念している人が多くなっています。

コロナ禍など社会情勢の変化の下、若い世代を中心に田園回帰への関心が高まっている状況が伺えます。

データの出所:
 内閣府「第6回 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」(2023年4月)から作成。
 https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/covid/index.html

出典:
 F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
 No.269、2023年6月18日(日)[和暦 皐月朔日]
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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