髙坂 勝(こうさか・まさる)さんは、1970年神奈川・横須賀市生まれの横浜市育ち。30歳の時に大手百貨店を退職して国内外をめぐった後、社会的な活動を本格化されていきます。
2004年、池袋にオーガニックバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」をオープン。私が初めて高坂さんにお目に掛かったのもこのお店で、「退職者量産バー」の異名もあった独特の雰囲気は今も忘れられません。客として来られていた多くの方との出会いもありました。
髙坂さんは、その後、千葉・匝瑳(そうさ)市との二地点居住を始め、2011年には米作りや移住あっせんを行うNPO“SOSA Project”を創設。さらに2018年にはバーを閉店して完全移住し、古民家や自宅を改修しての農泊、ソーラーシェアリングによるエネルギーの地域自給への付随サポートなど幅広い活動に取り組んでおられます。
現在は地域の村つくり協議会の代表も務めておられ、また、『減速して自由に生きる−ダウンシフターズ』等のご著書、メディアへの出演や寄稿も多数あります。
その匝瑳を初めてお訪ねしたのは、本年6月4日(日)のことでした。
都会の人たちの米作り体験の場を見学させて頂いた後、髙坂さん主催の辻信一先生(ナマケモノ倶楽部代表)のトーク/ドキュメンタリ映画『君の根は。』上映会に参加。地域で有機農業に取り組んでおられる方など参加者との間での意見交換は盛り上がりました。
髙坂さんの活動を貫いている思想は、脱成長とローカリゼーションです。経済成長至上主義から脱し、地域における実践の積み重ねから社会を変えていくという「次の時代を先に生きる」壮大な実験が、本格化しつつあります。
参考:
髙坂 勝さんホームページ「次の時代を先に生きる」
https://masaru-kohsaka.com/
拙ブログ「次の時代を先に生きる人々(千葉・匝瑳)」
https://food-mileage.jp/2023/06/10/blog-441/
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.269、2023年6月18日(日)[和暦 皐月朔日]
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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