今関麻子(いまぜき・あさこ)さんは千葉市のご出身。小学生の頃から環境や食の問題に関心があり、千葉大学食料資源経済学科在学中には、仲間と学生居酒屋「あるばか」を共同出資でオープンされました(私も何度か伺いました。今関さん達の卒業後も何代か続いていましたが、残念ながら2019年に閉店)。
卒業後、生協での品質管理業務や食育プログラムを扱うヘルスケア等に携わっておられましたが、2019年、台風19号により生産者が大きな被害を受けた様子を目にして「いま行動しなければ」と決意し、翌年、「食べることが社会貢献に。」をコンセプトとする農家支援キッチンカー“eat for”を起業されたのです。
現在、東京を中心に、自然災害等で市場に出荷できなくなった規格外野菜等を使ったメニューを提供されています(出店スケジュール、メニュー等は添付を参照)。一食につき5円のほか、車体広告の掲載料が生産者に寄付されています。
また、フードロス削減だけてはなく脱プラスチック等にも配慮し、ブックシェアリングコーナーや非常用トイレも設置されています。
なお、仕入れ、調理、販売、それに運転等は、多人数の来店が予想されるイベント出店の場合等を除いて、基本的に一人で全て行っておられるそうです。
先日(6月27日(火))は麹町に伺い、農家支援丼(野菜たっぷり生姜焼き)を頂きました。
「一店舗でできることに限りはあるが、生産者の声や情報を1%でも多くのお客さんに伝えていきたい。“食べることで日本の農家を支える未来”を目指して、一歩ずつ取り組んでいきたい」と、今関さんは笑顔で語っておられました。
参考:
ホームページ「eat for-食べることが社会貢献に」
https://eatfor-kitchencar.studio.site/
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.270、2023年7月2日(日)[和暦 皐月十五日]
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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