2023年7月も半ば。
玄関先のプランターのカサブランカは、今年も見事な花を咲かせてくれました。ハナグモがじっと獲物を待ち受けています。スダチも大きくなってきました。
市民農園のスイカも、今年は一株で2個を収穫する計画です。
7月15日(土)の午前中は、東京・練馬区大泉へ。
松本零士ゆかりの西武池袋線・大泉学園駅の構内には、銀河鉄道999の車掌さんの姿。名誉駅長に昇進されたそうです。
タクシーで10分ほどの白石農園へ。
NPO法人 CSまちデザイン主催「親子で食農体験-採りたて夏野菜を食べてみよう!」の開催日です。個人で主催している「食と農の市民談話会 第3回」としても位置づけ、広報等に協力させて頂きました。
幸い数日前までの猛暑は収まり、日差しはないものの雨は落ちて来ず、この季節としては絶好の体験日和となりました。
9時半頃に到着。
農園主でこの日の講師を務めて下さる白石好孝さんは、ボランティアの皆さんと直売所用の野菜の準備中。表では、すでに何人もの方が10時の開店を待っています。
CSまちデザインの近藤恵津子理事長とスタッフの皆さんは、試食の準備中。
三々五々、親子などのグループが集まってきました。中には三世代でいらっしゃったご家族も。
10時からハウスの中で開会式。白石さんからあいさつ。
白石さんは東京の都市農業のリーダーのお一人で、2019年の練馬区での世界都市農業サミット開催に当たっては中心的な役割を果たされた方。
体験会では、毎回、子ども達に向けて優しく話して下さいます。
近藤理事長とともに、この日の体験内容の説明など。
会費(親子2人1組で3,900円)に入っているのは、キュウリ(品種は夏すずみ)3本、中玉トマト(フルティカ)6個、枝豆(湯上り娘)2束、とうもろこし(ゴールドラッシュ)2本、いんげん1袋(30本ほど)。追加料金を払えば好きなだけ収穫できます。
最初はキュウリとトマトのハウスへ。
2組に分かれて収穫していきます。子どもたちは茂った葉の間をどんどん奥へ進んでいきます。出荷できない規格外の大きいものを、こちらの方が好みだからと収穫される方も。
枝豆畑に移動。隣のとうもろこしとともに、この日の体験会のために特別に準備して下さっていた区画とのこと。
白石さんが実演指導して下さいました。枝豆は根っこごと引き抜きます。なかなか力が必要そうです。とうもろこしは、下に向かって引くとぽきりと折れるように収穫できます。先端にある雄花の説明も。
子どもたちもがんばって収穫。
いんげん畑では、ビニール袋を受け取って収穫していきます。ちょうどいい大きさなどを教えてくださいます。
「なるべく葉っぱを痛めないようにして下さいね。」作物をいたわる白石さんが、優しく注意を添えます。
隣の畝には、珍しい白なすがありました。
ハウスに戻り、枝豆を外すなどの作業。直売所では枝に着いたままの方が喜ばれるそうです。
続いて試食の時間。前日からこの朝にかけて準備して下さったのは、とうもろこしのトロトロ、いんげんのソテー&カラフルソース、スクリューマカロニのフレッシュトマトソースあえ。
トマト、キュウリ、とうもろこしは生でも頂きました。
いずれもみずみずしく美味です。畑で頂く野菜は、しかも収穫体験のあとでは格別です。
「白石さんに聞いてみよう!」のコーナーでは、小さな女の子から「枝豆を抜いたとき、根っこについていた丸い粒々は何ですか」との質問。
我が意を得たり、という顔の白石さんが、空気中の窒素を固定し植物に栄養を与えるという根粒菌の役割などについて分かりやすく答えておられました。
体験することで、野菜の根っこのことまで勉強することができます。
続いてはクイズの時間です。近藤理事長が三択でクイズを出します。
「きゅうりの種類にないものはどれでしょう? 半分白いものと思う人はグー、大根くらい太いものと思う人はチョキ、星の形と思う人はパーを挙げて下さい」。
子どもも大人も一斉に手を挙げます。少し迷いながら挙げる子どもも。白石さんも楽しそうに、選択肢を書いた紙を掲げています。
さすがCS、楽しみながら野菜のことを学べる盛りだくさんのプログラムになっています。
大いに盛り上がったためか、近藤さんやスタッフの皆さんが全問正解者に準備していた賞品(野菜)のことを思い出したのは、参加者の皆さんを送り出してほっとしてからでした。
CSの皆さんとともに、追加の野菜を収穫させて頂きました。近藤さんもスタッフの皆さんも、経堂での講座の時に比べると心なしか表情も明るく感じられました。
枝豆やとうもろこしは、帰宅してからさっさく頂きました。白石さんに教えて頂いた方法(フライパンでひたひたの少量の水で茹でる)で頂いた枝豆は、本当に美味しかったです。
白石さん、ご馳走様でした。
13時頃になり、予約していたレストラン「La 毛利~ターブルペイザンヌ」でランチ。数年前に故 大江正章さんの忘年会にお誘いいただいて以来です。
窓の外の白石農園の景色を見ながら、白石農園の野菜をたっぷりと使った前菜やパスタを頂きました。おっと、生ビールも。
本当に美味しく頂きました。ご馳走様でした。帰りはバスで大泉学園駅へ。
体験は、離れてしまった食と農の間の距離を縮めてくれます。子どもたちにとって(大人にとっても)、自分たちの食べものについての貴重な学びの場となります。
CSまちデザインでは、今後も体験会を実施していく予定とのことです。