【ブログ】5年ぶりの西原まつり(山梨・上野原市)

2023年10月8日(日)は曇り空、西から崩れてくるとの予報が心配です。
 JR中央線上野原駅に到着したのは、8時26分。
 少し時間があったので駅南の桂川沿いを散策。鶴島の渡し場跡。与謝野鉄幹・晶子ゆかりの地でもあるとのこと。

 8時50分発の富士急バスは、ほぼ満席です。車窓には次第に緑が濃くなってきます。

1時間弱乗車し、下城河原バス停で下車。
 いつも「しごと塾さいはら」で使わせて頂いている畑に立ち寄ってみると、大豆も蕎麦もまあまあの作柄のようです。今年は猛暑と水不足で少々心配だったのですが、ほっとしました。

 来月には、蕎麦の刈り取り等を行う予定です。

この日、2018年以来の西原まつりが開催されました(祝)。
 5年前の「西原ふるさと祭り」からは名称も変更され、リニューアル。道路沿いにはたくさんの幟がはためいています。印象的で素敵なロゴ等は、移住して来られた方がデザインされたそうです。

交流施設・びりゅう館周辺の会場に到着したのは、10時前。
 間もなくオープン、しごと塾のブースの準備も最終段階になっています。5年前と同じくビシソワーズを提供するのですが、今回は原料の材料のジャガイモを地元の在来種である「ネガタ」に変更し、牛乳ではなく豆乳を使うことになりました。

 私は当日だけの参加ですが、メンバーのうち8名は、前日から近隣の施設に泊まり込んで準備して下さっていました(お疲れさま、有難うございました)。
 材料を変更したためか、前回よりもねっとりとして、飲み(食べ)応えがあるビシソワーズができました。
 しごと塾の幟や写真パネルも設置、配布用のパンフレット等も並べて準備OKです。

オープニングは甲斐之国上野原・三頭太鼓の演奏。実行委員長と市長の挨拶。
 早くも、どんどんと多くの方が来られます。
 
 ステージでは、演歌歌手によるものまねショーなど多彩なプログラムが予定されています。
 地元の野菜や雑穀を使用した飲食店の出展、雑穀を木づちで叩いて脱穀する体験なども。
 金魚・メダカすくいや紐くじ、動物ふれあいコーナーなどもあり、充実しています。

いつもお世話になっているNPOさいはらも出店されていました。
 ネガタを使った郷土食「せいだのたまじ」などがどんどん売れていきます。立派な舞茸なども。
 5年ぶりのためか、来客も前回より多かったように感じました。
 ステージの最後には、アニソン界の日本代表ロックユニット・サイキックラバー(PSYCHIC LOVER)の2人が登場。会場も一緒に大盛り上がりでした。

15時の終了を前に、多くの飲食ブースは完売に。
 しごと塾のビシソワーズも、目標の100食を上回る売り上げを達成しました。

ステージで最後の福引抽選会が始まる頃から、ぽつぽつと雨が落ちてきました。撤収作業にかかります。
 お借りしていた鍋や食器を返却。
 テーブルやパイプ椅子は、近くの旧・市立西原中学校まで運び、片づけるのを手伝います。少々濡れてしまい、乾くまでしばらく体育館内に立てかけておくことに。初めて入りましたが、体育館もグラウンドも立派です。

西原まつり2023は、無事に終了。プログラムの最後まで、何とか雨も落ちませんでした。
 盛り上がり、楽しい一日で万々歳、だったはずなのですが・・・。

 椅子やテーブルを搬入した旧中学校は1947年の開校、そして2008年3月末に閉校しました。2019年には142年の歴史がある小学校も閉校になり、市中心部の小中学校と統合されました。
 西原は比較的都心とも近く、移住者が多い地域とはいえ、全体的に人口も子どもたちも減っており、行政効率化の観点からはやむを負えない選択だったということなのでしょうが。
 また、地域で永年続いてきた伝統あるお祭りや神楽のなかにも、続けられなくなったものもあると聞いています。

その一方で、都心のターミナル等では軒並み再開発が進められています。
 東京でも新宿でも渋谷でも、いつまでも工事中で、(特に私のような田舎者には)乗り換え等に不便をきたしています。先日、八重洲の工事現場では、人命が失われる大きな事故もありました。

私たちは、日本の国土をどうしようと考えているのでしょうか。
 農林業の基盤を担っている「地方」と、きらびやかな「都心」(ひたすら消費ばかり)とのあまりの格差の大きさに、心が冷え冷えとし、足元がすくむような思いを禁じえません。
 便利で快適な方向を目指すばかりで、本当にいいのですか。