来る12月10日(日)13時から、7年目の「川崎平右衛門フェスタ」が開催されます。今年の会場は西東京市・田無です。
府中の名主(百姓)だった平右衛門は、八代将軍・吉宗の時代に大岡越前に見いだされて多くの新田を開発し、百万都市江戸の台所を賄いました。さらには木曽三川の治水や石見銀山の再興にも尽力しました。これらの遺徳をしのびつつ、これからの「農あるまちづくり」等についてパネルディスカッションを行います。
参加費は無料ですが、事前申し込みが必要です(詳しくは以下のチラシをご覧ください)。
https://food-mileage.jp/wp…/uploads/2023/11/231210_a2.pdf
https://food-mileage.jp/wp…/uploads/2023/11/231210_b2.pdf
2023年11月28日(火)の19時からは、「農あるまちづくり講座 in 所沢市」の第2回目の講座が開催されました。参加者は主催者・スタッフを含めて25名ほど。すでに定員に達していて募集は終了しているそうです。
冒頭、主催者である都市農業研究会の蔦谷栄一先生(農的社会デザイン研究所)から開会挨拶。
「農政はいつまでも自給率目標を達成できない。市民自らの力によって地域自給圏作りを目指していきたい」等の開会挨拶。都市農業の現状や講座の趣旨等を内容とした「緑と農のまちづくり」と題する詳細な資料も配って下さっています。。
続いて、会場も提供して下さっている「森のとうふ屋さんの手づくり菓子工房conomi」の須賀貴子さん(労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団)から、「自分らしく働く『協働労働』という働き方」と題して報告がありました(文責・中田)。
「2020年10月に施行された労働者協同組合法の目的は、多様な就労機会の創出等を通じて持続可能で活力ある地域社会を実現すること。障がいの有無は関係なく誰もが安心して働ける場として、森の102工房 & 森のとうふ屋さんの手づくり菓子工房conomiを始めた。現在、62名が就労。地域の農園と協働しての農福連携の取組み、地元で育てた小麦をパンに加工・販売するプロジェクトも始めた」
障がいのある方を含めて、ともに働く仲間たちの笑顔の写真も映し出されます。
「対話(運営会議)をベースにした運営は、正直、大変な面がある。現行の福祉制度には、障がい者と健常者、利用者と職員を分断させるという矛盾がある。
一方、協働労働には、『支援する-される』の関係性を越えた多様な働き方の確保、自主性・当事者性の回復、地域づくりの担い手の確保等の面で大きな可能性がある。 “ともに” の経験を、地域循環の取組みに活かしていきたい」
具体的な実践に基づく力強い報告でした。
その後は、3つのテーブルに分かれてのグループワークです。
まずは自己紹介。
シニアの方が中心ですが、仲間と小麦や野菜などを生産されている方、自然環境や歴史関係のボランティアをされている方など、活動的な方ばかりです。
続いて、この講座に期待すること、自分が取り組んでいきたいこと等を付箋に書き出し、説明しながら大きな紙に貼っていきます。
様々な意見などが出されます。活発な意見交換が続き、さらに付箋の数も増えていきます。
最後に、3つのグルーブの代表の方から、グループでの意見交換の結果の報告。
非農家を含む都市農業の担い手の確保、休耕地の再生利用、高齢農家と福祉事業のマッチング、女性の能力(「おばさん力」)の活用、所沢の魅力をアピールしていきたいなど、様々な意見が出されたようです。
むろん、この場で結論が出された訳ではありませんが、それぞれ参加者の方がどのような思いでこの講座に参加されているかを知ることができ、来年3月の最終回に向けてどのような方向性や具体策が出されていくのか、今から楽しみです。
次回の「農あるまちづくり講座 in 所沢市」は12月12日(火)、農業者の方からの実践報告(1回目)が予定されているとのこと。
これも楽しみです。
(追記)
自宅近くに一画を借りている市民農園。5月に福島・いわきで頂いてきたコットンの種を播いたのですが、まだ綿を着けてくれています。まだ弾けていないコットンボールもまだまだあります。
右の2枚は11月29日(水)の日比谷公園。
ようやく紅(黄)葉に染まってきたものの、例年ほどの鮮やかさはないようです。石蕗(つわぶき)は今年も見事ですので、お近くに来られる機会のある方は、ぜひ。
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