【ブログ】恵贈いただいた2冊のご新著など

2024年の東京・日比谷公園の梅は、1月24日(金)の時点で枝によっては満開近くに。やはり春の訪れは早いようです。敏感な人は、早くもアレの飛散を感じているとのこと。

 京都橘大学准教授で、様々な市民活動にも積極的に参画されている平賀 緑さんが、ご新著『食べものから学ぶ現代社会』を上梓されました。副題は「私たちを動かす資本主義のカラクリ」と、なかなか刺激的です。
 食べものの世界史を振り返った前著に続く現代社会版とのことで、一部に「ブーム感」さえある資本主義について、平賀さんがどのように中高生に解き伝えられているか、拝読するのが楽しみです。

さて、昨年11月に開講した「農あるまちづくり講座 in 所沢市」は、本年に入ってから既に2回開催されています。
 1月9日(火)は「所沢市の都市計画の中での農地の位置づけ及び農業振興策」について、市の都市計画課及び農業振興課の方から説明。所沢市では比較的農地が残っていること、新規就農者が多いこと等について報告がありました。
 同23日(火)の講師は、その新規就農者のお一人である川瀬 悟さん(オーガニックファーム所沢農人(のうと))。野菜を中心とした有機農業で6年目、宅配やマルシェで販売されるとともに、にんじんの加工にも取り組んでおられるとのこと。2月3日(土)の「こどもマルシェ」には、私も顔を出してみようと思っています。

 なお、主催者の蔦谷栄一先生(都市農業研究会、農的社会デザイン研究所)からは、今年の「川崎平右衛門フェスタ」は7月14日(日)に所沢市で開催予定である旨の紹介もありました。これも楽しみです。

ところで世界中のと畜場を訪ねてレポし、ご自身も名前を付けた三頭の豚を飼ってと畜・解体して食事会まで開催された経験もある内澤旬子さんという、すごい方がいらっしゃいます。ご著書『飼い喰い-三匹の豚とわたし』(2021.2、角川文庫)は、帯にある通り「奇書中の奇書」で、大いに触発されました(前回のブログ参照)。
 現在は香川・小豆島で組合を設立し、ジビエ肉の解体・販売に携わっておられるそうで、「こんにちはヤギさん!」という小冊子を求めさせて頂きました。私は当面、飼う予定はありませんが、ヤギを飼いたい人のための実用的なガイドブックです。ご自身が描かれた素敵な絵葉書も同封して下さいました。

2024年1月24日(火)の午後、東京・青山にあるウィメンズプラザのホールでは、オオタ・ヴィン監督の新作ドキュメンタリ『夢見る給食』の初上映会と、監督、出演者の方たちによるトークが行われました。

 あいにく私は出勤日で参加できなかったのですが、厚かましくも終了後の懇親会の場にお邪魔し、映画に出演もされていた吉田俊道さんにご挨拶させて頂きました。長崎・佐世保を拠点に「菌ちゃん野菜作り」の普及活動に取り組んでおられる方です。

私は吉田さんには、九州農政局在勤中(もう20年近く前!)に食育関係の協議会の委員になって頂くなど、大変お世話になりました。その後も何度か東京での講演会でお会いしたのですが、お目に掛かるのは久しぶりでした。変わらずにパワフルなご様子です。

 その翌日、吉田さんのご新著『図解でよくわかる 菌ちゃん農法』が届きました。副題には「野菜微生物の力だけで奇跡の野菜づくり」とあります。カラー写真も多く、分かりやすく充実したガイドブックです。有難うございました。

さて、同日19時からは、上映会と同じ会場で開催された「Ceasefire Now! 今こそ停戦を」と題するプレゼン&トークに参加。ウクライナやガザをめぐる深刻な情勢を受けてのもので、この内容は改めて別稿で紹介します。

(ご参考)
ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
 https://food-mileage.jp/
メルマガ「F.M.Letter-フード・マイレージ資料室通信」(月2回、登録無料)
 https://www.mag2.com/m/0001579997