【ブログ】今こそ停戦を-Cease All Fire Now

2024年1月24日(火)19時から、東京・青山にあるウィメンズプラザのホールで開催されたJazz HIKESHI主催による「Ceasefire Now! 今こそ停戦を」と題するプレゼン&トークに参加しました。午後に開催された『夢見る給食』の初上映会(参加できず)と同じ会場です。

 18時30分の開場時には、会場の外まで長い列ができていました。指定席のチケットを交換してもらって会場に入ると、何と最前列中央の特等席!

定刻の19時、マエキタミヤコさん(サステナ)の進行により開会。
 伊勢崎賢治さん(東京外語大・名誉教授)のトランペットによる1曲目の演奏は、ビクトル・ハラー「平和に生きよ」。ピアノはウォン・ウィンツァンさんです。ハラーは、1974年のアジェンデ政権崩壊時に殺害されたチりの音楽家・演出家。スクリーンに肖像が映写されます。

 続いて、和田秀樹さん(東京大・名誉教授)によるプレゼン(以下、文責はすべて中田にあります)。
 「あと1か月で、ロシアによるウクライナ侵攻からちょうど2年になる。一昨年の3月15日には有志で即時停戦を求める声明を、昨年5月のG7広島サミットの際には日本市民としての宣言を出した。ウクライナ戦争は代理戦争の様相を呈している。戦争は直ちにやめなければならない。それを主導できるのは日本、そして世界の女性たち。ところが国内のマスコミや世論は、ガザについては停戦を主張しているのにウクライナについては相変わらず『ロシア憎し』一辺倒。
 戦争は山火事と同じで、拡大させないことが重要。もし第3の世界戦争が起これば、それは私たち全員の責任」

マエキタミヤコさんからは「停戦を呼び掛けることができるのは私たち市民。市民ができる5つの原則」として、古い地位協定は見直す、ジェノサイド条約批准と人権外交法の成立、テロリストと呼ばない、日韓国交正常化と日露・日中・日米友好、核の傘より非核の傘、と説明。
 マエキタさんに呼ばれて会場から登壇した櫛渕万里さん(衆院議員、れいわ新選組)からは、議員外交で進めている「北東アジア非核地帯構想」について紹介がありました。

続いて羽場久美子さん(青山学院大・名誉教授)からは、
 「ウクライナの世論調査では8割が戦争支持とされるが、実際は2万人が徴兵拒否。声を上げられるのは、夫、恋人、子どもを戦場に送らされる女性たち。日本での論調は『ロシアは出ていけ』一辺倒だが、世界ではグローバルサウスも巻き込んで戦争を止めようという動きが広がっている」等の発言。

ここでスペシャルゲストの加藤登紀子さんが登壇。
 「日本の若い人たちに伝えたいことが3つある。一つは、あなたたちには生きる権利、戦争をしない権利があること。世界で唯一、平和憲法を持っていることを誇りに思ってほしい。二つは、心の中に仮想敵国を持たないでほしいということ。軍備で平和は作れない。三つ目は日本の戦争責任を自覚すること。私たちはきちんと若い人たちに伝えてこななかった。
 ゼレンスキー大統領が『最後まで戦う』と言うのを聞くたびに鳥肌が立つ。日本人が自ら戦争を長引かせなければ、原爆投下も沖縄戦も、ソ連の侵攻も朝鮮半島の分断もなかった」
 「実際には音楽も仮想敵国をつくるために利用されている。『百万本のバラ』の舞台であるジョージアでの公演で一緒に歌おうとしたが、『ロシアの歌だから歌えない』と拒否された経験がある」
 「アメリカのスミソニアン博物館にエノラ・ゲイが展示されているが、見学に来ていた15歳の学生たちに聞いてみると、原爆の被害や核の恐ろしさについては何も知らない、教えられていない。ベトナム戦争後に徴兵制が廃止されたこともあって、アメリカ国内でも戦争に対する関心は薄れている」

伊勢崎さんによる2曲目の演奏を挟んで、会場との意見交換。
 会場からは「ミャンマーのことも忘れないでほしい」との声。加藤さんからは、ヨルダン川西岸地区の現状についても説明。
 羽場さんからは歴史的な経緯についての補足とともに、「日本の若者は政治は怖いものだと思っている。周りの若い人に政治を考えることは平和をつくることだと伝えてほしい」とコメント。
 マエキタさんによると、この日のチラシの絵はガザのアーティストによるものだそうです。

最後に伊勢崎さんから
 「ガザの情勢について自分は何もできない。せめて毎朝、妻とアルジャジーラのニュースを見ることを自分に課している。悔しい。涙が出てきた」と語られ、最後の演奏。
 音色は、ふだんより湿っていたように感じました。

盛況のうちに20時半過ぎに閉会。

これ以上の犠牲者を増やさないために、直ちに戦闘はやめるべきだという主張にはすべての人が賛同するものと思われます。しかし、即時停戦のためには、現在ロシアが侵攻しているウクライナ領内のどこかに停戦ライン(軍事境界線)を設けざるを得ませんが、これについては「力による現状変更は許さない」とする強い反対意見もあります。
 この関連伊勢崎さんは、別のところで、「停戦とは、公正な和平のための現状の一時的な “凍結” 」「非武装緩衝地帯をつくり国連監視団を常駐すべき」等と述べられています。

この日、羽場さんからは「亡くなった方は一人ひとりの個人であり、死者は数では計れない」との印象的な言葉がありました。
 しかし、能登半島地震で失われた貴重な生命の数以上の生命が、毎日、ガザやウクライナで失われていることを思うと、改めて一刻も早い戦闘停止が求められます。

(ご参考)
ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
 https://food-mileage.jp/
メルマガ「F.M.Letter-フード・マイレージ資料室通信」
 https://www.mag2.com/m/0001579997