【オーシャン・カレント】群馬・南牧村

 
【ポイント】
 消滅可能性ランキング1位とされる群馬・南牧村では、地元の方を含め移住者など様々な方が、特産品づくりや民宿等の地域活性化に取り組んでおられます。

写真はECOM主催ツアー参加時のもの(2017年12月)

前回(日本創生会議、2014年)に続いて今回の「人口戦略会議」のレポートにおいても「消滅可能性第一位」にランキング(若年人口変化率:マイナス88%)されたのが、群馬県南西部の山間部にある南牧村(なんもくむら)です。

その南牧村を、NPOエコ・コミュニケーションセンター(ECOM)主催のツアーで訪ねたのは、2017年12月のことでした。「消滅可能性」第一位にランクされただけに、さぞや人も少なく、寂しいところかと思っていたのですが、その予想は見事に裏切られました。

 上信越自動車道下仁田ICを降り、村に入って間もなく現れたのは道の駅・オアシス南牧。直売所には多くの野菜や伝統食の干し芋が並び、多くの観光客で賑わっています。ここは軽費老人ホームとともに地元のNPOが指定管理者となっており、移住者も働いているそうです。
 さらに進むと、谷が深くなり道路の傾斜も急になってきました。やがて最も奥まったところにある星尾集落に到着。ここにIターン移住された方のご自宅で、こんにゃくの手づくりを体験させて頂きました。

 別の移住者の方が経営されている体験型古民家民宿では薪ストーブが焚かれ、渓流を望む各部屋には専用の露天風呂も備え付けられています(現在も営業されていることはホームページで確認できます)。さらに、干し芋づくりも体験させて頂きました。
 集落内を歩いていると、多くの方がにこやかに声をかけて下さいます。多くは高齢の方ですが、みなさん足腰も丈夫でお元気な様子です。

 渓谷や岩山など観光資源も豊富で、正直、この村が「消滅」することは想像できませんでした。食料もエネルギーもすべて外部に依存している大都市の方が、よほど持続可能性に乏しいのではないでしょうか。
 ちなみに南牧村の公式サイトには、「幸せ一番オープンな村」とあります。

[参考]
 拙ブログ「群馬・南牧村伝統食づくりツアー」(2017年12月)
  https://food-mileage.jp/2017/12/24/blog-67/
 幸せ一番オープンな村−群馬県南牧村公式サイト
  http://www.nanmoku.ne.jp/

出典:
 F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
 No.291、2024年5月8日(水)[和暦 卯月朔日]
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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