【豆知識】増加する新規就農者


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F.M.Letter No.120, 2017.6/9】掲載

前々回(No.118、5/10発行)、林業就業者は若返りが進んでいるのに対して、農業就業者は高齢化している状況を紹介しました(リンク先の図73)。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2017/05/73_40saimiman.pdf

しかし、このグラフにも一部現れていたのですが、実は新規就農者も最近増加しているのです。
 2015年に新たに農業に就いた人(新規就農者)は6万5,030人と、前年から13%増加しました。近年、新規就農者数は5万人台で推移していたのですが、ここ3年間は連続して増加しており、2015年は、2009年以来6年ぶりに6万人を超えました(リンク先の図75の棒グラフ)。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2017/06/75_sinki.pdf

これを就農形態別にみると、新規自営農業就農者(農家の後継ぎ等)は5万1,020人、 新規雇用就農者(農業法人等に就職)は1万430人、新規参入者(農地等を自ら調達)は 3,570人となっており、前年からの伸び率では新規雇用就農者が36%と最も高くなっています。
 新規就農者に占める新規雇用就農者の割合をみると、2006年以降ほぼ一貫して上昇しており、農業法人が新たに農業を志望する人の受け皿の役割を果たしていることが伺えます(リンク先の図75の折れ線グラフ)。

また、年齢別にみると49歳以下が2万3,030人(全体の35.4%)となっていますが、これは調査開始以来、最多となりました。
 これらの状況は、若い世代の間に、職業としての農業のみならず、「田園回帰」など農的なライフスタイルへの関心と志向が高まっていることを現しているものと思われます。

なお、新規就農を希望する人たちは、有機農業に対する関心が高いことが特徴としてあげられます。
 「新・農業人フェア」(2010年)における就農希望者の意識調査によると、「有機農業をやりたい」が28%、「有機農業に興味がある」が65%となっているのに対し、「有機農業に興味がない」は7%に留まっているのです。
 これらについても、機会があれば詳しく紹介したいと思います。

[参考]
 農林水産省「新規就農者調査」
  http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sinki/index.html
 ウェブサイト「フード・マイレージ資料室-F.M.豆知識」
  http://food-mileage.jp/category/mame/

F.M.Letter No.120, 2017.6/9】掲載