【豆知識】産業連関とGDPの概念図

去る6月27日(木)、2015年産業連関表が公表されました(オーシャン・カレント欄参照)。
 リンク先の図172は、これに基づき2015年における国内生産や産業間の取引、最終消費の状況等について概念的に示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/07/172_IO.pdf

 これによると、2015年においては国内の農林漁業により12.9兆円の農林水産物が生産されています(他に、図示していませんが2.8兆円の輸入もあります)。
 これらのうち8.1兆円は食品工業等の原材料等として製造業に投入され、3.2兆円は外食産業の食材等としてサービス産業などに投入されています。… 続きを読む

【豆知識】1時間降水量50mm以上の発生回数の推移

昨年6月末から7月にかけて、前線及び台風7号の影響により全国の広い範囲で記録的な大雨となり、西日本を中心に250名近い死者・行方不明者を出すなど、大きな被害がもたらされたことは記憶に新しいところです(「平成30年7月豪雨」)。

 近年、大雨が発生する頻度が高まっています。
 リンク先の図170は、1時間降水量50ミリ以上の発生回数(全国、年間)の推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/06/170_gouu.pdf

 これによると、1時間50ミリ以上という豪雨の発生回数は、近年、明らかに増加していることが分かります。… 続きを読む

【豆知識】衣類の自給率の推移

日本の食料自給率は、1970年代にはカロリーベースで70%以上、生産額ベースでは90%前後であったのが長期的に低下傾向で推移し、1990年代以降はほぼ横ばいで推移しています(2017年はカロリーベース38%、生産額ベース66%)。

 食料自給率が諸外国に比べても低いことは比較的よく知られているところですが、「衣食住」と言われるように、食料と同様に生活にとって最も基礎的な物資である衣類の自給率はどうなっているでしょうか。

 リンク先の図169は、食料と衣類の自給率の推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/06/169_irui.pdf  … 続きを読む

【豆知識】アフリカで高い飢餓人口割合

 前回は、FAO「世界の食糧安全保障と栄養の現状に関する白書」(2018年版)から飢餓人口の地域別推移を紹介しました。
 減少傾向で推移していた世界の飢餓人口は、近年、増加に転じており、2017年における世界の飢餓人口は8億2,080万人。飢餓人口はアジアで最も多いものの、増加の程度はアフリカで著しいことを紹介しました。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/05/167_kiga.pdf  

 世界人口に占める飢餓人口の割合(飢餓人口割合)も、同様に低下傾向で推移していましたが、やはり近年は上昇に転じています。
 リンク先の図168は、この飢餓人口割合の地域別の推移をみたものです。… 続きを読む

【豆知識】飢餓人口の地域別推移

新時代を迎えて世の中は祝賀ムードですが、あえて、現下の食をめぐる深刻な状況を紹介します(前回からの『飢饉』つながりです)。
 昨年(2018年)9月、国際連合の食糧農業機関(FAO)は、毎年恒例の「世界の食糧安全保障と栄養の現状に関する白書」の2018年版 (The State of … 続きを読む

【豆知識】過去の平均気温の推移と災異改元

前号では、平成までの246回の改元のうち、災害や飢饉など凶事を理由にした災異改元が4割以上を占めていることを紹介しました。
 それでは、災異改元が行われた年(あるいはその前年)は、実際に飢饉等が起こるような気象条件だったのでしょうか。

近年、樹木の年輪幅や湖沼の堆積物のデータ、あるいは古文書の記録等を用いて、過去の長期的な気温や降水量の推移を解明する「古気候復元」の研究が進展しています。
 総合地球環境科学研究所「気候適応史プロジェクト」もその一つで、同プロジェクトのウェブサイトでは、樹木の年輪幅から再現した西暦800年以降の夏季(6~8月)の平均気温のデータ(1961~90年の平均気温との偏差)が公開されています。

リンク先の図119の折れ線グラフは、このデータを図示したものです。ただし1514年まで(青)は東アジアの、1515年以降(緑)は東アジアのデータから抽出した日本の平均気温の推移を示しています。… 続きを読む

【豆知識】改元の回数と災異改元の割合


 新元号『令和』は、『大化』以来248番目の元号となります。来る5月1日(水)には皇太子殿下が即位され、247回目の改元が行われます。
 リンク先の図118の棒グラフは、平成までの改元の回数を50年ごとに図示したものです。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/04/118_gengou.pdf

明治時代に一世一元の制が採用されるまで、改元は比較的頻繁に行われていたことが分かります。1元号当たり平均の期間は5.3年に過ぎません。

改元の理由にはいくつかのタイプがありますが(「オーシャン・カレント」欄参照)、棒グラフのうち赤い部分が「災異改元」を表しています(注)。… 続きを読む

【豆知識】水産加工業者の東日本大震災からの復興状況

水産庁は、関係団体の協力を得て、青森、岩手、宮城、福島及び茨城の水産加工業者(814企業)における東日本大震災からの復興状況に関するアンケート調査を実施しました。今回で6回目となります。
 調査期間は2018年11月~2019年1月の間、回収率は21.6%です。

これによると、生産能力が8割以上回復した業者は5県全体で57%となっていますが、売上が8割以上回復した業者は全体で42%にとどまっています。
 依然として、生産能力の回復に比べ売上の回復が遅れていることが伺えます(リンク先参照)。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/03/117_suisankakou.pdf続きを読む

【豆知識】福島・双葉郡の人口推移

間もなく東日本大震災から丸8年。この間、日本や被災地の人口はどのように推移しているでしょうか。
 リンク先の図115は、住民基本台帳に基づく人口の推移をみたものです(2010年3月=100)。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/03/116_jinkou.pdf

これによると、日本全体の人口(日本人)は2018年には1.5%減少しているなかで、東京都は4%増加しています。同じ大都市圏でも、愛知県は1.1%増にとどまり、大阪府は0.6%減少していることと比べても、東京都の人口増は顕著です。

一方、東日本大震災で大きく被災した3県についてみると、宮城県は1.6%減と、日本平均とほぼ同様の減少率となっていますが、岩手県は6.5%減、福島県は7.1%減と、大きく減少しています。… 続きを読む

【豆知識】おにぎりとサンドイッチへの支出額の比較


 食の外部化・簡便化が進むなか、家計における調理食品(いわゆる「中食」)への支出額も増加しています。
 リンク先の図115は、調理食品の内、おにぎりとサンドイッチのへの支出が苦を年階級別、地域別に図示したものです。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/02/115_onigiri.pdf

これによると、2人以上世帯における1ヶ月のおにぎり(赤飯等を含む。)への支出額は4,500円と、サンドイッチ(ホットドッグ等を含む。)への支出額(5,353円)に対して84%となっています(2018年)。

この状況を都市階級別にみると、おにぎり、サンドイッチへの支出額ともに大都市から小都市・町村に向けて減少していますが、両者の差は次第に縮小することが分かります。… 続きを読む

【豆知識】食品ロスの発生場所

一昨日は節分、今年も残念なニュースが伝えられました。すっかり年中行事となった恵方巻ですが、今年も大量の売れ残りが出て廃棄されたというのです。今回は日本の食品ロスの現状について概観します。
 リンク先の図114は、食品廃棄物と食品ロスの発生量(2015年推計)を発生場所別にみたものです。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/02/114_loss.pdf

全体の長方形の面積が、日本における食品廃棄物の発生量を表しています。合計で2,842万トンとなっていますが、全体の約7割(1,653万トン)は食品製造業において発生していることが分かります。
 ただし、これはリサイクルされる有価物や食べられない部分も含んだ数値です。これらを除いた、本来食べられるのに捨てられている食品のことを「食品ロス」と呼びます。… 続きを読む

【豆知識】食事の楽しさと食行動との関連

食事の楽しさは、食に関わる行動と関連しています。
 山梨県都留市内の全公立小学校8校の小学校4・5・6年生児童及び全公立中学校3校の生徒を対象とした研究では、食事の楽しさ(いつも楽しく食事しているかどうか)と、食行動の有無との関連が明らかにされています。

これによると、ほぼ毎日、夕食を共食している児童・生徒のうち73.2%が「いつも楽しく食事している(○)」とし、26.7%が「そうでない(×)」(○-×のポイント差46.3)となっているのに対し、ほぼ毎日、夕食を共食していない児童・生徒では53.2%が○、46.8%が×(ポイント差6.5)となっています(リンク先の図113参照)。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/01/113_tanosisa.pdf

また、食卓での会話については、ある児童・生徒はポイント差54.1に対して食卓での会話がない児童・生徒は26.3となっており、ほぼ毎日、食事作りを手伝う児童・生徒は47.5に対してそうではない児童・生徒は30.9等となっています。… 続きを読む