【豆知識】農福連携の効果

近年、農業分野と福祉分野が連携して障がい者等の農業分野への就労等を促進する「農福連携」の取組みが拡がっています(詳しくは次の「オーシャン・カレント欄」参照)。
 農福連携は、農業者及び障がい者の双方に、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
 リンク先の図203は(一社)日本基金が実施したアンケート調査結果の一部です。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/10/203_nofuku.pdf

 障がい者を雇用または福祉事業所等に農作業を委託している農家等(回答数 … 続きを読む

【豆知識】買物と持続可能性

持続可能性(Sustainability)という概念が最初に提起されたのは、1987年の「ブルントラント報告」(国連環境と開発に関する世界委員会、1987)とされ、1992年の地球サミット等を経て、現在の国連「持続可能な開発目標」(SDGs)に受け継がれています。
 その目標 12.は「持続可能な生産消費形態を確保する」。一人ひとりが持続可能な消費形態をとる(買い物をする)ことが求められています。

 リンク先の図202は、PwC(PricewaterhouseCoopers)『世界の消費者意識調査2020』の一部で、農水省勉強会における矢矧晴彦氏(PwCコンサルティング合同会社)の講演資料を引用・加工させて頂いたものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/09/202_kaimono2.pdf続きを読む

【豆知識】(改めて)フード・マイレージを考える意味

拙メルマガもお陰様で200号を超えたこともあり、改めてフード・マイレージについて紹介させて頂きます。
 フード・マイレージは、食料の輸送量(t)に輸送距離(km)を掛け合わせた数値(単位はt・km(トン・キロメートル))で、日本の輸入食料全体のフード・マイレージは約8.4千億 t・kmと、韓国・アメリカの3倍近くとなっています。
 また、輸入食料が日本の港に到着するまでに約17百万トンのCO2が排出されていると試算され、日本が輸入する食料の大量・長距離輸送は地球環境に相当の負荷を与えています。

地産地消は、新鮮で安心できる食材の入手、地域農業の活性化等の面で注目されていますが、さらに食料の輸送に伴うCO2を削減するという効果もあります。… 続きを読む

【F.M.豆知識】人類史と農地面積

 45億年前に形成された地球という惑星上に人類の祖先が現れたのが250万年前、ホモ・サピエンスが出現したのは20万年前とされます(諸説あります)。
 そして、農耕が始まったのは1万年ほど前と、地球史、人類史のなかではごく最近のことです。
 リンク先の図200は、世界の農用地面積の超長期推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/09/200_landuse.pdf

 イギリス・オックスフォード大学の研究者等の共同作業により構築・運営されている長期データベース“Our … 続きを読む

【豆知識】猛暑日の年間日数の経年変化

今年の8月は暑い日が続き、ほぼ連日、全国の多くの地域で最高気温が35℃を超える「猛暑日」となっています。
 リンク先の図199は、全国(都市化が進んだ地域を除く13地点の平均)の猛暑日の年間日数の経年変化を示したものです。
 棒グラフ(赤)は各年の年間日数(全国13地点における平均で1地点あたりの値)で、直線(紫)はこの期間の傾向線を示しています。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/08/199_moushobi.pdf

 これによると、最近30年間(1990〜2019年)の平均年間日数は2.3日と、統計期間の最初の30年間(1910〜1939 … 続きを読む

【豆知識】世界の貿易額の推移と見通し

過去数十年の間、世界の経済活動は地球的規模に拡大してきました(グローバリゼーション)。
 リンク先の図198は、世界の貿易額(輸出額)の推移と、2020年の見通しを示したものです。
  https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/08/198_trade.pdf

 IMF(国際通貨基金)のデータによると、1970年代頃から増大し始めた世界の貿易額は、次第にペースを早め、2000年度に入ってから加速度的に急増しました。
 2008〜9年の世界金融危機等から減少した年はあるものの、現在の世界の貿易総額は20兆ドル近くと、1950年代の200倍以上、1990年代に比べても4倍以上という巨大なレベルにあります。… 続きを読む

【F.M.豆知識】うなぎの供給量等の推移

今日は土用の丑の日(次節参照)。日本の食文化ともかかわりの深いウナギですが、その供給量は近年大幅に減少しています。
 リンク先の図197は、ウナギの国内供給量(国産及び輸入)と価格の推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/07/197_unagi.pdf

 これによると、ウナギの国内供給量は1980年代半ば以降から増加し、2000年には史上最多の約16万トンとなりました。8割以上は輸入で、特に中国における日本向けのヨーロッパウナギの養殖に支えられたものでした。
 その後、供給量は急速かつ大幅な減少に転じ、最近は5万トン程度で推移しています。… 続きを読む

【豆知識】外食の売上げの推移

(一社)日本フードサービス協会(JF)は、毎月、会員の飲食関連会社を対象として売上高等を調査しています。
 これによると、2020年2月頃まではほぼ前年同月並みで推移していた売上高(全店舗)は、新型コロナウイルスの感染が拡大してきた3月は前年同月に比べ17%減少し、さらに緊急事態宣言が発出された4月には40%と大幅に落ち込みました。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/07/196_gaishoku.png

 その後、徐々に緊急事態宣言が解除された5月には32%減と4月よりいくぶん回復したものの、引き続き大幅な減少となっています。
 また、客数は38%減少している一方、客単価は逆に前年同月を9%上回っています。… 続きを読む

【豆知識】2020年4月の食料費支出

新型コロナウイルス感染症に伴う外出自粛は、私たちのライフスタイルや消費行動に大きな影響を及ぼしたことは、統計からも明らかになっています。
 リンク先の図195は、2020年4月の食料等への支出の様子を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/06/195_kakei.pdf

 これによると、消費支出全体は前年同月に比べ実質11.1%減少しています。
 食料に対する支出額も6.6%減少していますが、その内訳をみると、費目ごとに大きな差があります。… 続きを読む

【豆知識】第一次産業と感染者密度

去る5月25日(月)、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態措置は解除されましたが、現在も東京都や北九州市では毎日新たな感染者が確認されており、油断のできない状況が続いています。
 感染拡大防止のためには、いわゆる「三密」を避けることが重要です。
 現に人口密度が高い都道府県ほど感染者数が多いことは本メルマガNo.191(4/23配信)でも紹介しました。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/04/191_kansen.png

 また、このようななか、農林業や農山村地域を見直す動きも出てきています。… 続きを読む

【豆知識】圏域別にみた人口密度の長期的推移

新型コロナウイルス禍は、ようやく収束の兆しが見えつつあるようです。
 前々号(No.191、4/23配信)では、都道府県別の感染者数が人口密度と相関があることを指摘しましたが、リンク先の図193は、人口密度の長期的な推移を圏域別にみたものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/05/193_jinkomitudo.pdf

これによると、1920(大正9)年には1 平方km当たり150.1人だった全国平均の人口密度は2017(平成29)年には339.8人へと2.3倍となっていますが、グラフではほぼ横ばいにしか見えません。… 続きを読む

【豆知識】飲食店の経済的地位

新型コロナウイルス禍によって経済社会は大きな影響を受けていますが、特にダメージが大きい業種の一つが飲食店(外食)です。
 リンク先の図192は、全国及び都道府県のGDP(国内(県内)総生産)に占める農林水産業及び宿泊・飲食サービス業のシェアを示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/05/192_inshoku.pdf

これによると、全国においては国内総生産における農林水産業のシェアは1.2%であるのに対して、宿泊・飲食サービス業のシェアは2.4%(うち飲食サービス業が約8割)と、約2倍となっています。
 なお、農林水産業のシェアについては、欧米先進国においてはいずれも1%前後であり、日本が特に低い訳ではありません。… 続きを読む

【豆知識】人口密度と感染者数の相関

新型コロナウイルス禍には、未だ収束の兆しは見られません。
 厚生労働省の報道発表資料(2020年4月21日)によると、世界(国外)の感染者数は243万人で16.9万人が死亡。
 国内においては11,119人が感染し186名が死亡しています(空港検疫、チャーター便帰国者を含む。他にクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の関係で712人が感染、13人が死亡)。

 国内における感染者数については、地域的に大きな偏りがあります。
 都道府県別にみると、東京における感染者数は3,197人と、全体(空港検疫、チャーター便帰国者を除く10,974人)の実に29.1%に相当し、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、愛知、福岡といった大都市圏の合計では4分の3近く(73.8%)を占めているのです。… 続きを読む

【豆知識】米などの備蓄/在庫状況

先週の金曜日(3/26)、東京都等が週末の外出自粛を要請したところ、スーパー等には客が殺到し、食料品を買いだめする動きがみられました。

 このようなパニック的な動きは、幸い一時的なものでしたが、自給率の低さ等から食料供給への不安を感じる方もおられるかも知れません。
 農林水産省のホームページによると、食料品は十分な供給量が確保されており、生産現場が止まることはなく、輸入が滞っていることもないとのこと。

 また、備蓄や在庫も十分に確保されています。
 例えば、ほぼ国内で自給している米については政府備蓄が約100万トン、 … 続きを読む

【豆知識】切り花の購入額の推移

花は日々の生活に潤いをもたしてくれます。
 一般的に所得が上昇し経済が成熟するのに伴い、基礎的食料のような必需財から、花など生活の質を向上させる財へと需要(支出額)がシフトすると考えられますが、実際にはどうなのでしょうか。

 リンク先の図189は、家計における切り花への支出額の推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/03/189_kiribana.pdf

 これによると、2000年における1世帯当たりの切り花に対する支出金額は全世帯平均で11,553円でしたが、右肩下がりで推移しており、2019年には8,401円と7割強の水準に減少しています。… 続きを読む