「食べる通信」とは、食のつくり手を特集した情報誌と、彼らが収穫した食べものがセットになって定期的に届く“食べもの付き情報誌”で、現在、全国各地から38通信が発行されています。
2016年9月、その「食べる通信」から新しいサービスとして誕生したのがスマホアプリ「ポケットマルシェ」(愛称:ポケマル)。
各地の「食べる通信」で特集した方など100名以上の全国の生産者(農家や漁師さん)から、スマホやパソコンで旬の食材を直接買うことができるというものです。
ポケマルが目指すのは、お互いの顔が見えるマルシェやファーマーズマーケットの世界。
一方的に食材をネットで購入するだけではなく、生産者からお勧めの食べ方を聞いたり、こちらから感想を伝えたりすることができるのです。
なお、出展者は「食べる人(消費者)と直接つながりたい」と思っている生産者に限定されているため、中間業者等のマージンは掛からない仕組みになっているとのこと。
また、ポケマルでは現在、「九州北部豪雨復興支援チャリティ」を実施しています。配送費を除く売上の全額(!)が被災農家に寄付されるとのこと。
これでは注文するほど出品者の方が赤字になるのでは、と心配して代表の高橋博之さんにお尋ねしたところ、「同じ農家として、金と時間はないが作物はあるからそれで応援したい」という生産者の方達の声から始まった取組みとのこと。
生産者と消費者の思いが食べものを通じて一つになって、義えん金というかたちで被災地に届けられることになるのです。
[参考]
旬の食材を直接農家・漁師から – ポケットマルシェ(ポケマル)
https://poke-m.com/
食べる通信
http://taberu.me/
ウェブサイト「フード・マイレージ資料室-オーシャン・カレント」
http://food-mileage.jp/category/pr/
【F.M.Letter No.123, 2017.7/23配信】掲載