-植木美江(絵と文)『7色野菜の便利図鑑』(2016.10、幻冬舎)-
http://www.gentosha.co.jp/book/b10373.html
著者は「自然がたくさん残り、湧き水も豊富で野菜がおいしい」東京・小金井市在住のイラストレーター。
数年前、近所の友人たちと野菜を主役(野菜の料理・スイーツ、アクセサリー、イラストなど)にしたマルシェを行ったのをきっかけに「野菜オタク」になられたそうです。
その後、江戸東京野菜コンシェルジュの資格も取得され、自作の紙芝居を携えて学校を回る等の食育活動にも取り組んでおられます。
本書は、定番・最新・珍しい野菜たちの食べ方や特徴が分かる図鑑です。
全編、植木さんが描いたかわいくて、気持ちがほんわりするような、独特のタッチのイラストであふれています。主役の野菜は、その微妙な色合いも含めて精密に描かれています。
色彩豊かな野菜は絵の具に見立てられ、以下の7色に分けて紹介してあります。
まずは赤(誘いにのって思わずパクリ:トマト、とうがらしなど)から。続いて橙(太陽みたいに元気をくれるかぼちゃ、にんじんなど)、黄(勝負ごとには欠かせないとうもろこし、パプリカなど)、紫(貴婦人たちの美を制するなす、紫いんげんなど)、緑(キッチンで森林浴:ピーマン、アスパラガスなど)、白(白衣の天使が健康を守る:だいこん、かぶなど)、黒(料理を引き締め、ごまかす:黒ごま、黒豆など)。
そしてオマケは茶(きのこ)。
パラパラとめくれば、簡単にお目当ての色の野菜を探すことができ、品種や調理方法も知ることができます。
「みなさんも“野菜でおいしく色遊び”してみませんか?」と呼びかける著者。
眺めるだけで楽しくなり、野菜をもっと食べたくなること、間違いありません。
[参考]
ウェブサイト「フード・マイレージ資料室-ほんのさわり」
http://food-mileage.jp/category/br/