【オーシャン・カレント】山田みきさん(笑むすび∞)

おむすびのケータリング事業等を行う「笑むすび∞」(わらいむすび、笑むすび合同会社)代表の山田みきさんは、福島・会津喜多方市の米農家のご出身。
 かつて地球一周を目指したこともある山田さん。現在はバックパックに「コメ」と「ユメ」を詰めた「ライスパッカー」として、おむすびを通して人と人、笑いと笑いをむすぶ活動を展開されています。

山田さんがおむすびのケータリング事業を始められたきっかけは、2011年3月の東日本大震災と原発事故でした。
 故郷・福島が元気を失ってしまったなか、「今の私にできることはなんだろう」と考え抜いた末、その答は日本人の食の基本「お米」にあることを発見。福島のお米が安心で美味しいことを、おむすびを作って伝える取組みを始められたのです。

山田さんのおむすびは、実家である農業法人(有)やまだズ。の特別栽培米のご飯に、東北各地の具材を細かく刻んで混ぜるというスタイル。
 「青のり紅しょうが」「揚げ玉いぶりがっこ」「しじみ潮だしわかめ」など、お洒落でユニークなものも多く、今までにない味わいが楽しめます。地域の伝統的な食文化を、現代的にアレンジ・再現しています。
 なお、2013年に公開されたドキュメンタリ映画「生きてこそ」は、昔話の語り部である山田さんのお祖母様を主人公に、会津盆地での米作りや暮らしの様子を描いたものです。

「笑むすび∞」は注文を受けてのケータリングのほか、様々なイベントにも出品されています。
 去る2月16日(土)に開催されたふくしま有機ネット交流サロン in 東京(福島県有機農業ネットワーク主催)の際にも、山田さんの美味しいおむすびが会場を彩ってくれました。

日本人のソウルフード・おむすびは、人のこころをほどき、世界の「人」と「笑い」をむすび、地球を元気にする可能性さえ持っていると語る山田さん。
 山田さんのアイディアと真心が込められたおむすび、ぜひ、賞味してみて下さい。

[参考]
 笑むすび∞ ~OMUSUBIで地球をむすぶ~
 https://waraimusubi.com/
 農業法人(有)やまだズ
 https://www.yamadazu4410.jp/

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出典:F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
 https://archives.mag2.com/0001579997/
  No.162
(過去の記事はこちらにも掲載)
 http://food-mileage.jp/category/pr/